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格差が爆発する危険性をはらんでいる。(2017年を考える、総括)

2017-01-24 11:30:53 | FP

2017年を考えるにあたって、経済政策が社会全般に影響を与えたことは、世界の主要国を中心に、その中央銀行の施行した量的緩和策、0金利政策が、どの国においても、程度の差こそあれ、ひずみを起こしたことだ。その端的な表れが格差の拡大である。多くの国で、その国の中核ともなる中間層が激減し、少数のとても豊かな層と大多数の貧困層へと分離し始めたのだ。世界は貿易で成り立っている。昔からそうであったが、これほどに、貿易の影響をまともに受けるようになったのは今世紀に入ってからだ。例えば、日本で言えば、米だが、20世紀には、外国産のお米との価格は2倍、3倍の大きさであった。ガソリンもそうだし、その他の日常の製品もそうだ。それだけ、国内の生産者が守られていたわけだ。私が勤めていた損保業界も、国の規制で守られていた業界だ。だから、ある意味、消費者は高い保険料を払っていたのであるが、それを払っていた人たちも、自分の給料はどこかで、守られていて、お互い様の社会があったのである。だが、日本の企業が世界進出をして、さらに、儲けを拡大しようとし始めると、また、海外の企業が日本市場で、儲けを膨らませたいと考え始めると、日本国民は物を高うのに、高いお金を払わされているという議論が姦しくなった。しかし、考えてみてほしい。20世紀の日本の一般的な人たちは十分に幸せであった。さらに、それ以上の儲けなど必要なかったのである。キューバという国がある。昨年末、カストロ前議長の死で、当地を訪れた記者が、キューバの国民は、まだ、スマフォもなければ、テレビもいまだに旧式だし、道路も舗装されていない、水道の水もまともに出ない。でも、そこに住む人たちは明るいという記事を書いている。社会主義国の中には、北朝鮮のように、国民を規制しまくるところもあるのだが、キューバはそうでないらしく、それでいて、世界経済からは閉鎖されていた社会であったから、格差からくる精神的な貧困層が少ないのだろう。貧困とは、精神的なものもつらい。隣の家には豪華なICチップを埋め込んだ大型冷蔵庫があるのに、うちにはない。その家には立派な冷蔵庫があり、しかも基本の冷蔵機能は動いているにもかかわらず、そんなことで貧困を感じるのである。格差を敏感に感じるのである。そして、それがとんでもないところで、怒りとなり、爆発する危険性をはらんでいる社会になりつつあるのである。本当の貧困社会が地球に存在するという現実を横においてである。(2017.1.24)

Y-FP Office Japan

 

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