2022年はまさかの年であった。最も大きな問題は新型コロナのまん延が今年も続いたこととウクライナ戦争だ。新型コロナのまん延は中国で爆発的に拡大したことで、世界は再び、その対応に追われることになるだろう。ウクライナ戦争は戦場がウクライナにとどまっている間は、何とか、世界は世界戦争という悪夢からぎりぎり、持ちこたえているのだが、ロシアが核兵器を使ったり、中国が台湾への武力侵攻が行われるような事態ともなれば、どう拡大していくか分からない。だが、それに向かっていく可能性を高めているのが、経済不況だ。間違いなく、来年はアメリカと中国の経済悪化は避けられない。特に中国の経済悪化はどのような規模になるか想像もできない。社会的な混乱が起これば、それが戦争への引き金となる。ヨーロッパはロシアが脅威だが、日本は直接的に中国が脅威だ。中国社会が混乱すれば、貿易量も多い日本経済にも影響は大きい。遠いウクライナ戦争がどのような形で、収束するかも、世界に与える影響、しいては中国に与える影響も大きいのである。(くちなし亭へようこそ、2022.12.31)
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