私が民主党政権に期待していたのは、年金改革だった。最低補償年金制度はこれからの日本の社会には絶対に必要な制度だ。生活力を失った高齢者が、将来に不安を感じて、逃げ場を求めている。彼らの預金は底をつき、借金も出来ず、資産の目減りもはなはだしい。かといって、彼らにはプライドがあるので、生活保護まで受けたいとは思わない。このプライドに助けられて、日本の社会保障は曲がり角に立ちながらも、何とか踏ん張っていられるのである。けれど、そのプライドさえ折れはてて、多くの人たちが一斉に、生活保護に走ったら、この国の財政はもたない。今は、若者の間でも、安易に、生活保護を求める人が増えつつあると言う。まして、老人である。生活保護が受けられれば、それに越したことはない。だから、65歳以上に人たちには、例えば、月7万円という最低補償年金を支給すべきだ。勿論、65歳以上で、生活保護を受けている人たちも、生活保護は廃止され、年金に移行する。生活保護世帯は財産を持ってはならないが、年金受給者なら、頑張って、幾ら資産を増やしてもかまわない。だから、そのための消費税の増税なら、止む終えない話し出し、最低補償の年金だけの人からは、所得税はとってはならない。最低な生活と言えども、生きていけるという確信があれば、人間は自分の可能性に賭けることが出来る。
Y-FP Office Japan
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