私の持っている広辞苑には「引きこもる」はあるが、「引きこもり」はない。「引きこもり」の現象は古くからあったと思われるが、言葉としては新しい。ウィキペディア(Wikipedia)によれば、仕事や学校に行けずに家に籠り、家族以外とほとんど交流がない人の状況を指すそうで、厚労省はこうした状態が6か月以上続いた場合を「引きこもり」と定義している。ウィキペディアは家としているが、たぶん、自分の部屋だろう。さて、第一の条件は学校や仕事など外へ出かけないということである。私も会社を辞めてから、自室にこもることが多くなった。二足の草鞋を履いていて、自称、「作家」でもあるのだ。だから、登戸の事件以来、家内は私のことを「引きこもり」と非難する。しかし、通常の高齢者は仕事を辞めてから、家にいることが多いのだ。だが、社会はこのような高齢者を独居老人と呼んでも。「引きこもり老人」とは言わない。インターネットの進んだ現在で私の甥なども高給の自宅勤務である。家にいて買い物もすべてできる時代になった。世はますます「引きこもり」でも大丈夫な時代になっている。(5月31日)
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