「インフレはいつ来るのだ。」これが我が家で常に飛び出す言葉だ。デフレ時の家計とインフレ時の家計の支出方針は大きく変わるからだ。私はインフレはいつか来るとこの10数年言い続けてきたので、我が家の家計を預かる妻は妙に、物価に敏感になり始めている。総務省は2月の全国消費者物価指数を昨年の2月の水準よりも、0.1%上昇したと発表した。これには生鮮食料品が除かれているが、昨年の暮れから続く、野菜類の高騰を考えれば、家計の現場の実感としては、かなりの上昇をしているものと思われる。ハウス栽培の野菜類の値段は、値幅の変動が激しいというが、最近は一向に安くならない。高値での安定が続く。私は気候にそれほどの影響を受けないであろうと思われるバナナの値段に、注目している。正確な統計数字ではないが、昨年の倍以上の価格である。輸入していた時期は円高であった。それでも野菜類に釣られて、高くなった。たぶん、インフレとは、このようなものだろう。知らず知らずのうちに、値段が高いままに落ち着いて、買う人間も、その値段に慣れていくのである。
Y-FP Office Japan
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