極東アジアの真実 Truth in Far East Asia

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何故、難民は発生するか?

2021-08-29 15:25:44 | 日記

以下文は素人が思う難民問題の一側面です。BBC NEWS (20 June 2016)、The guardian(22 sep 2016):Emma Graham Harrison、国連HP、東京2020・HP、ウィキペデイア等々の資料を参考に記していますが、一部2016年の古い資料を使用しています。最後に参考英語原文を記しています。

 

世界各地で故郷を追われる8000万を超える難民の人達、紛争や迫害により故郷を追われた人は2016年は6500万人、現在は8000万人を超えるまでに増えています。自分なりに精査すると殆どが何の罪も無い弱い立場の人達です。海外誌等を断片的ですが目を通すと、今回の東京2020・オリンピック・パラリンピックが新型コロナ・ウイルス感染下でも科学・論理的に開催可能と判断され、開催されたことに全世界から大変感謝されています。特に参加難民選手団は国際社会全体で取り組むべき難民問題への関心を訴えています。

この難民選手団は紛争、迫害により故郷を追われた難民アスリートによって構成され、2016年リオ五輪で初めて結成されています。世界中に勇気と希望をもたらし、故郷を追われた人々の人生再建にもつながるスポーツの力を伝える難民選手団・・・私達には国がありますが、難民の人達は流浪の民です。この難民選手達は、8000万人以上の難民に、未来に夢、希望を与えるように各競技で奮闘しています。

UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)は、国際オリンピック委員会(IOC)、国際パラリンピック委員会(IPC)と連携、強制移動や新型コロナウイルスのパンデミックに直面しながらも、夢に向かってトレーニングに励んできた難民選手達・・・7月23日のオリンピック開会式ではシリア、南スーダン、イラン、アフガニスタンなど11カ国出身の代表から成る難民選手団は、オリンピック発祥の地として毎回最初に入場するギリシャに次いで、世界に向けて手を振りながら2番目に国立競技場に入場しました。

今回の東京2020・オリンピックでは29人の難民アスリートが五輪旗を掲げて戦っています。難民選手団の出身国は2011年以降紛争が続いているシリアが最も多く7人、イラン5人、南スーダン4人、アフガニスタン3人、エリトリア、イラク、コンゴ共和国、コンゴ民主共和国、カメルーン、スーダン、ベネズエラ出身の選手です。

8月24日のパラリンピック開会式で国立競技場に最初に入場してきたのは、パラリンピック難民選手団です。世界の8240万の故郷を追われた人々、そのうち障がいを持つ1200万人の代表として、パラリンピックの開会式に参加しています。6人の代表から成るパラリンピック難民選手団は、出身4カ国、4競技での出場。旗手を務めたのは、アリア・イッサ選手(シリア出身、ギリシャ在住)、アバス・カリミ選手(アフガニスタン出身、アメリカ在住)です。

これらの入場順番はIOC・バッハ会長の希望でもあったと言われ、夢、希望を失いかけている世界の難民に対し関心をもっと持って欲しいとの思いからと言われています。昨今のバッハ会長に対する日本国内の一部の批判は国際的には受け入れられないでしょう。2度のワクチンも接種済み、VIPである等を考えた場合、政府の対応は問題無いと思います。新型コロナ・ウイルス感染下でも世界の国々はVIPと国民を差別はしませんが区別しています、これは世界の常識であり、一部日本人の行き過ぎた無知の感情論が先行した常識と思います。分科会の尾身会長まで堂々と国民の前で批判すると言う、レベルの低さは、同じ日本人として恥ずかしいです。

 

難民アスリートたちを激励するために来日したフィリッポ・グランディ国連難民高等弁務官談

難民選手団の国立競技場入場は、自分自身、そしてUNHCRのすべての職員にとってこの上ない誇りとなる瞬間だったと表現し、難民選手団の代表たちがオリンピックの舞台に立ち、世界の誇りとして声援をもらっています。これは故郷を追われたすべての人にとっても重要な瞬間です。誰でも夢や情熱を追い続ける機会はあります。難民は社会にとって力強い貢献者であることを示してくれました。オリンピック、パラリンピックでの選手達の大活躍で世界が未来に対する希望が大きく前進したと思います。

 

6月20日は、世界難民の日(World Refugee Day)です。

難民とは・・・対外戦争、民族紛争、人種差別、宗教的迫害、思想 的弾圧、政治的迫害、経済的困窮、自然災害、飢餓、伝染病などの理由によって居住 区域(自国)を離れた、あるいは強制的に追われた人々を指すと言われています。

令和3年3月31日現在、日本への難民認定申請者数は3936人で,前年に比べ6439人(約62%)減少、審査請求数は2573人で,前年に比べ2557人(約50%)減少
難民認定手続の結果、我が国での在留を認めた外国人は91人、その内訳は難民と認定した外国人が47人、難民とは認定しなかったものの人道的な配慮を理由に在留を認めた外国人が44人です。(出入国在留管理庁)

元、トランプ大統領の登場で世界の難民、不法移民問題が大きくクローズアップされてきました。移民大国米国は難民問題(米国が保有している難民情報の中には、テロ容疑者と接触している者、悪質な犯罪を繰り返している者等々が相当数含まれていると言われています。)は避けて通れない大きな問題を抱えていたようで、もう綺麗ごとでは済まない状況かも知れません。

 

2000年12月4日、国連総会で毎年6月20日を、世界難民の日(World Refugee Day)と決議されています。この日は、もともとOAU(アフリカ統一機構)難民条約の発効を記念する、アフリカ難民の日(Africa Refugee Day)でしたが、改めて、難民の保護と援助に対する世界的な関心を高め、UNHCRをはじめとする国連機関やNGO(非政府組織)による活動に理解と支援を深める日にするため制定されています。

日本は四方が海に囲まれ、海外から国境を越え直接難民、不法移民が入ってくることは無く、私達は難民、不法移民と言っても意識しませんが、1920年以降、主に中東等は欧米の侵略・介入等々の結果、大量の難民が発生しましたが、これまで「当事国(英国、フランス等々)はこれらの難民を自ら受け入れ」てきました。英国、フランスに黒人等有色人種が多いのは、当事者であるから受け入れてきた結果です。これらの報道等は皆無のようです。

昨今は、当事国側が難民受け入れを拒否しており、受け入れ先の欧州(EU)等は難航、多くの欧州等の国々は難民発生の真相を知っており今後も当然難航するでしょう。過去、ドイツは多少の難民は受け入れてもいいと言ってましたが、メルケル首相が、当時ドイツ軍のシリア派兵を拒否したため、米側等の嫌がらせを受け、100万人の難民がドイツに向かうよう策され、受け入れてしまったとも言われています。唯、戦後からドイツ国内での下働きは移民してきたトルコ労働者を低賃金で使用し、経済を発展させてきた事実はありますが・・・ 

難民問題を侵略・介入等の当事国は無責任にも、昨今は世界に押し付けているようにも思え、難民問題を複雑にしていると思います。

歴史的には英国、フランス等の侵略・介入等々の結果難民が発生していると言えると思います。

1920年代、特に石油資源地帯の中東に利権を得るため英国、フランス等は自国に都合がいいように部族間の争いの地を徹底的に調べ上げ、巧妙に国境線を引き、武器有償供与・対立誘導策は生きており現在に至っています。中東の国々が自主的に国境線を引いた例は皆無だと思います。この結果、当然、常に対立が起き、その隙を突いて利権を得るため欧米の侵略・介入等々が発生、当然多くの難民が発生します。これはアフリカ等々でも同じで、難民は侵略・介入等々の結果そのものであると言えると思います。

世界を見渡した場合、難民の多くは侵略・介入等々された国々で発生していることが分ります。戦後、日本、太平洋等々の貧しい国々で難民が発生したということは聞きません。何故か・・・侵略等々をしていないからだと思います。

侵略・介入等々をしてきたイギリス、フランス等々は、今まで難民を受け入れてきました。特にシリア難民が何故、大量に発生したか・・・当然、シリア等に関与した欧米、ロシア等々関与した国が処理するべき問題と思います。国連等資料では、受け入れは関係当時国だけでも十分可能と言われてきました。

特に何の罪のない、18歳未満の人達が多いシリア難民等・・・好き好んで難民となった訳では有りません、侵略・介入等々の犠牲者です。世界の国々は、何故、難民が発生するかを理解し、国民に伝えるべきです。ユーチューブで若いシリア難民女性が涙ながらに、難民の現状を訴えていましたが、やはり根源を見極め、絶やす努力をしない限り、難民問題は困難を伴うと思いますが、先ずは私達が関心を持つことが大切だと思います。

日本ではグローバル化に伴い、人道上難民を受け入れるべき等々緒論ありますが、日本は欧米と文化、歴史的にも著しく著いますし、難民の本質を知ったら難民受け入れは納得できない方が多くなると思います。メディア等は人道上等々と報道しますが、難民の本質等々を伝えていません。

昨今の欧州(EU)の難民、不法移民問題、この問題は経済的混乱等々、EUの根底をも覆す問題を秘めているとも言われています。難民問題はドイツの策が大きく影響すると思います、何故ならEUは完全にドイツがコントロールしています。

紛争や貧困、災害などで住む場所を追われた難民、この中には一部、テロリストも紛れているとも言われています。世界人権条約で禁止されているはずの拷問、女性、子供の売り買い、人種差別、女性差別、無差別の虐殺などが世界中の難民の中で起きています。

過去、週刊誌に記されていた成田空港、国際線乗り換えエリアで見かける、大人に引率された無口な小さな子供達・・・楽しいはずの旅ではありません、子供達は無口で何も語らず唯、引率されるままです。この子供達の中には多くの難民がいるとも言われ、生きていけないために売られた子供達で難民の犠牲者とも言われています。目的地に着いたら売られる運命にあるとも言われています。

日本国内でもマスコミ、一部の方が、人道上難民を受け入れるべきと言っていますが、本質をすり替えているように思います。受け入れる場合は十分な国民の合意を得るべきですが、やはり慎重に対応すべきです。何故なら、「日本は何もそれらの国を侵略・介入していません。」、日本が世界の難民問題に対し、イニシアティブを取る策の答えは明快に出ています。

今後、アフガニスタン問題も難民問題が大きくなると思いますが、特に日本のために尽力してくれたアフガニスタンの人達には、普通の難民と違い、受け入れ、支援する必要があると思います。難民問題の本質を自分なりに精査し、日本の歴史、文化等々と照らし合わせ、理解することは極めて大切だと思います。

東京2020・オリンピック・パラリンピックはパラリンピックの1週間を残すのみとなりましたが間違いなく大成功を収めると思います。何故なら、新型コロナ・ウイルス感染下でも政府の科学・論理的、孫子の兵法策により開催されており、失敗する要素が皆無です。感染者、死亡者も世界から見たら、策が機能し成果を上げていると、間違いなく世界は見ています。難民選手団はメダルは取れませんでしたが一人々の奮闘により、難民問題に世界が大きな関心を持つきっかけになったと思いますし、信じたいです。

 

UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)のグローバル・トレンズ・レポート(2016年間統計報告書)では、昨年末の数字は1年前と比べて500万人の増加を示しており、「世界で113人に1人が難民化」していると言われています。UNHCR・フィリッポ・グランディ高等弁務官は、欧州が移民危機への対応に苦慮するなかで高まる、外国人排斥の空気に懸念を示しています。移民・難民の流入は、一部は極右勢力や反移民政策への支持拡大につながっているとも言われています。国連が定める「世界難民の日」に合わせて発表された今回の報告書は、難民の数が初めて6530万人を超えたと指摘しています。54%がシリア、アフガニスタン、ソマリアの3カ国だけで占められており、18歳未満が大半です。

国連によると86%が低・中所得国で生活していると言われています。最も多いのがトルコで250万人、パキスタンとレバノンがそれに続くようです。国際移住機関(IOM)によると、海を渡って欧州に到着した人は昨年は101万1700人以上、陸路で欧州に到着した人は3万5000人、難民はドイツ、スウェーデンなど比較的裕福な国での居住を希望しています。

国連がまとめた2015年の難民申請者数はドイツが最大、米国、スウェーデンがそれに続きます。トルコに滞在するシリア難民の大多数はトルコ政府の一時的保護措置の対象となっていることから難民申請者には含まれていないようです。

欧州の移民危機は欧州連合(EU)内で大きな政治的亀裂を生み、一部の加盟国は域内の自由な移動をうたった、シェンゲン協定違反です。国境にフェンスを設置したり、国境での検問を行っていると言われています。EUとトルコは3月に大量の移民流入を抑制する措置で合意しましたが人権団体は合意内容を強く批判しています。

UNHCRのグランディ高等弁務官はAFP通信に対し、欧州首脳らが政策協調にさらに取り組み、難民に対するマイナスな固定概念と戦う必要があると指摘しています。グランディ氏は、現在の欧州では外国人排斥の空気が非常に心配される。この空気を醸成した責任は、難民や移民への反感をかき立てた人たちにあると述べています。更にEUが移民危機対応として決めた内容の一部が未実施なのは残念なことだと指摘し、機会を逸したと語っています。

 

参考英文

BBC NEWS (20 June 2016)

 The number of people displaced by conflict is at the highest level ever recorded, the UN refugee agency says.

It estimates that65.3m people were either refugees, asylum seekers or internally displaced at the end of 2015, an increase of 5m in a year.

This represents one in every 113 people on the planet, the UN agency says.

Meanwhile, the UN refugee chief says a worrying "climate of xenophobia" has taken hold in Europe as it struggles to cope with the migrant crisis.

The influx of people, the biggest since World War Two, has led to greater support for far-right groups and controversial anti-immigration policies.

 

In its annual report marking World Refugee Day, the UN said it was the first time the number of refugees worldwide had passed the 60m mark.

Over half of the total comes from just three countries: Syria, Afghanistan and Somalia.

UN report on refugees

65.3m

people are refugees, asylum seekers or displaced, that's

1 in 113 of all people on the planet

12.4m were newly displaced by conflict or persecution in 2015

24 people a minute were forced to flee in 2015

54% of refugees came from just 3 countries: Syria, Afghanistan, Somalia

Half of all refugees are children under 18

UNHCR

Despite the huge focus on Europe's migrant crisis, the UN said 86% of the world's refugees were being sheltered in low and middle income countries.

Turkey is the biggest host country for refugees worldwide, with 2.5m people, followed by Pakistan and Lebanon.

More than 1,011,700 migrants arrived in Europe by sea last year, according to the International Organisation for Migration (IOM), although other agencies put that number much higher.

Some 35,000 arrived by land, the IOM said.

The preferred destinations for most of them were richer northern countries like Germany and Sweden.

This is reflected in the UN's figures for new asylum applications in 2015, which show that Germany was the largest single recipient, followed by the United States and Sweden.

Most Syrian refugees in Turkey are covered by the Turkish government's temporary protection scheme so do not count as asylum claimants.

'Climate of xenophobia'

The European migration crisis has caused significant political rifts within the EU, with some states inside the border-free Schengen area putting up fences and re-imposing frontier controls.

The European bloc reached an agreement with Turkey in an attempt to limit the mass movement of people into the EU, a deal that has been heavily criticised by human rights groups.

In separate remarks, the UN refugee chief said European leaders needed to do more to coordinate policies and to combat negative stereotypes about refugees.

"Those who do the opposite, who stir up public opinion against refugees and migrants, have a responsibility in creating a climate of xenophobia that is very worrying in today's Europe," Filippo Grandi told AFP news agency.

He said it was unfortunate that some decisions taken by the EU to handle the crisis "were not implemented", calling it "a missed opportunity"

 

 

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