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「銀行」の「信用創造」のカラクリ

2013-08-03 09:03:12 | 日記

 銀行では人から「100万円」を預かった場合、そのおよそ「1000倍」の「10億円」ものお金を他の人に貸すことが出来ると言われています、元手は100万円だけ・・・銀行の「信用創造機能」と言われ、経済学の教科書にはもっともらしい解説が載っています。
銀行は、信用創造と言う、特別特権的なやり方で営業を行うことが出来るわけですが、何故それが許されているのか調べても、根拠は、まったく何処にも見当たりません!

   ☆信用創造のカラクリ
 信用創造を行う為に必要な銀行が保有する預金額の% (百分率、百分比)を「預金準備率(支払準備率)」といいます。銀行はこの準備率に見合うお金額を、日銀の「当座預金」に預けるよう義務付けられています。銀行が貸出を行う為の「証拠金」ということになります。
「準備率」は、決った数式で導き出される%があるわけではありません。
算定根拠は経済学の教科書では不思議と「準備率を10%とする・・・」という記述があるだけで理解出来ません。
現在の日本の準備率はと言えば、定期性預金ならば、0.02~1.0%?程度の「驚くほど僅かな証拠金」と言えます。
簡単に言えば日本の全ての預金の「準備率が1%」だったと仮定、銀行は「100万円」を預かると、「全額を日銀に預け」、「9900万円を借り手の口座に創設」することが出来ます。「合計の預金残高は1億円」になります。1%の準備率でマネーサプライは100倍に増えます。日本の現在の準備率は「0.1%」程度ですから、「100万円」の預金があれば「10億円が創造」されます!
 これが、マネーサプライ Money Supply(通貨供給量)/マネーストック Money Stock(通貨残高)が増えるカラクリ!準備制度の下では、銀行は信用(つまり借りてから見ると借金)を元手の100倍や1000倍生み出すことが出来ます、マネーサプライのカラクリ!

分かりやすく言えば、自宅の購入に銀行から30年ローンで「4000万円」の借金をしたとします。この為には銀行側は、「元手として4万円から40万円」の預金があればいいということです。
バブル時は、担保不動産の価値が2分の1とか10分の1になることで起こりましたが、実際は100分の1とか1000分の1にならない限り銀行は損をしていないということになります。
 銀行業に「不良債権」の概念は存在しないということになります。
4000万円のマイホームローンでは、皆さんは毎月20万円とかの元利払いを30年間支払い続け、合計7200万円の総額を支払うことになるでしょう(金利4.5%の場合)。ところが、銀行は「最初の元利払いが始まった時に元手は回収!」していて、「その後の30年間は元手無しのボロ儲け!状態が続く」のです。これが信用創造、準備制度の中身のようです。
狐に騙されたように感じます。

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