極東アジアの真実 Truth in Far East Asia

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スカイマーク航空と米国・サウスウエスト航空

2017-10-22 10:13:44 | 日本社会

以下文は、ユーチューブ・空飛ぶ入社式・サプライズフライトに大歓声!スカイマーク2017年度入社式、疋田文明 Official Site等の記事を一部参考等した文で、可笑しな内容があるかも知れません。雑文、日記とします。

スカイマーク航空と重複するのが、米国のLCC、サウス・ウエスト航空です。

私自身、10年以上前米国のLCC・サウス・ウエスト航空を何度も利用しましたが、キャビンクルーとの短い時間の会話で感じたことは、会話した多くの社員からはI love funnyと言う言葉が返ってきたと記憶しています。会社が面白いから大好き・・・何気ない言葉ですが大きな意味を秘めているようにも思います。

 

1967年、エア・サウスウエスト航空として、アメリカ合衆国テキサス州で設立され1971年に3機のボーイング737で運航開始

経営方針の1つとして社員第一、顧客第二を掲げており、日本だったら顧客第一となると思います。当時、米国の航空会社で唯一、アメリカ同時多発テロ事件を受けた航空産業冷え込みにもレイオフを行っていない大手航空会社と言われています。

2012年には、サウス・ウエスト航空はスイスの独立系航空輸送格付け機関Air Transport Rating Agency(ATRA)から世界で最も安全な航空会社の10社のうちの1社に選定されています。世界で始めてのLCC航空会社です。

エア・サウスウエスト航空は1967年11月、ダラス、ヒューストン、サンアントニオの3都市を結ぶ航空会社の参入をテキサス州航空委員会に申請、1968年2月20日に認可されましたが、認可の翌日にブラニフ航空、トランステキサス航空、コンチネンタル航空の3社が、エア・サウスウエスト航空への飛行許可証を発行することを禁じるようテキサス州航空委員会に要請

ライバル3社の主張は、エア・サウスウエスト航空が参入しようとしている市場はすでに飽和状態で、新たな低価格航空会社が参入する余地はないというものでした。

1968年夏に、テキサス州地方裁判所にこの案件が持ち込まれたことにより、両社は法廷で争うことになりました。最終的には合衆国最高裁判所により就航が認可されました。

 

日本に目を向けると、1998年9月19日、スカイマークの一番機B767は羽田から福岡に向けて離陸JAL、ANA、JAS3社の寡占体制に低価格運賃の航空会社誕生の瞬間です。

1998年スカイマークの誕生から現在までは、何か閉鎖されたような既得権等が見え隠れする日本の航空業界で生き残ることは厳しかった一面があるように思えます。他の新規航空会社が大手に屈する中、スカイマークは最後まで低価格等の独自性を貫きました。日本の航空業界で既得権者、天下り等々を受け入れることなく独自性を貫くことは凄いことだと思います。

何より創業以来、破綻と言う厳しい現実に直面しましたが現在まで無事故!この事実はスカイマークの歴史の全てを語っていると思います。

 

素人が思うのは、スカイマークのA380問題・・・この問題が起きなかったらどうなっていたか大変興味があります。2010年1月にJALが経営破綻、その際、多くのジャンボ機(B747)を手放しました。その12機をスカイマークが現金で買いたいということでしたが、1機10億円でまとめて買い、当時は資金にも余裕があったようです。即刻断られます・・・理由はスカイマーク参入は運賃は下がる!この理屈はサウス・ウエスト航空就航反対と似たようなものです。

本当に理不尽な話にも思います。勿論、難しい運航等のノウハウもありますが、この時JALの747機を購入していたらスカイマークの経営はかなり違っていたかもしれません。スカイマークのジャンボ747運行は利用者に計り知れない恩恵を与えていた可能性があります。

米国内の大手LCCのサウス・ウエスト航空も誕生時、一部既得権等々の問題がありましたが全社員、多くの米国民賛同、努力により見事難問を克服、現在は米国を代表する最も安全で低価格の世界を代表するLCC航空会社です。

私自身、米国で何度も利用しましたが安全性、定時制、低価格、乗客を考えたサービス等々一口で言えば特に定時制は抜群で、手軽に利用できる素晴らしいLCCです。

先進国世界で最もLCCが少ない日本、今後スカイマークも日本版・サウス・ウエスト航空のように是非なってほしいものです。

 

誕生からの激動の17年間を如何にLCCとしてスカイマークは生きてきたか、以下文は中川 雅博氏(東洋経済記者)が2015年、退任前のスカイマーク井出会長のインタビューの概要で一部コピー、加筆等しています。

2010年1月にJALが経営破綻した際、ジャンボ機(B747)を手放しました。

その12機をわれわれが買いたいということで、入札に応じました。

1機10億円でまとめて買いましょうと・・・当時のキャッシュフローでは100億円ほどの投資も可能だと考え、ジャンボを使って国際線に行こうと話をしていました。

残念ながら、即刻断られました。

スカイマークが国際線に参入すれば、運賃は下がる。敵に塩は送れないという話でしょう。

もし実現していたら、何より日本発低価格の国際線が誕生したと思います。勿論、大型機の運行、整備等々克服すべき問題はあったと思います。

大型機のB747現物が目の前にあり投入時期が早く、利益を上げていた可能性があります。その結果、エアバス・A380で計画を進めることになりましたが、厳しい結果となってしまいました・・・

 

今年4月3日、スカイマーク航空は新しい社員125名を迎えているようです。

ユーチューブ・空飛ぶ入社式・サプライズフライトに大歓声!スカイマーク2017年度入社式

この動画の中で、社長の機内スピーチがあり社員に対し安全性、定時制、満足度等々・・・

何より会社を好きになってほしい、面白い会社にしてほしい等々と言われていました。米国のサウスウエスト航空の社員の言葉、I love funnyを思い出します。

更に、社員は単なる知識のみを得るだけで無く、本質を見極めることが大切だと言われていましたが、全くその通りだと思います。何事も本質を見極めることは極めて大切なことだと思います。多くの大成されている人達等に共通するのは、本質を見極めていることだと思います。

破綻から再生、黒字化に漕ぎ着けたスカイマーク・・・安全性、定時制、乗って楽しい航空会社、世界一の日本版LCC・サウス・ウエスト航空になれるよう願っています。


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