極東アジアの真実 Truth in Far East Asia

I am grateful that I can freely write my daily thoughts

財布を空にしない方法

2017-10-01 14:31:34 | 日記

何かと、空になりやすい財布、この財布を空にしない方法は無いものか・・・誰でも出来るヒントがありました。「バビロンの大富豪」・繁栄と富と幸福はいかにして築かれるのか。(ジュージ・S・クレイソン著、大島豊・訳)の本です。

著者は、ジョージ・S・クレイソン(George Samuel Clason)です。

1874年、米国ミズーリ州生まれ、大学卒業後、1898年の米西戦争に陸軍兵として参加、兵役後、出版社設立、米国とカナダの道路マップを初めて刊行、1926年より、バビロンを舞台にした一連の寓話シリーズをパンフレットの形で発行、当時の銀行、保険会社、一般企業の経営者たちを中心に評判が広がり、これらの人達によって何百万もの人々に紹介され、膨大な読者がうまれました。1957年、カリフォルニアにて没しました。

「バビロンの大富豪」は、現在でも自己啓発等々の名著として、世界の多くの人に支持され職業、地位を問わず、あらゆる層の人たちに愛読、実践され続けているそうです。

 

この本は、紀元前3000年の古代都市であるバビロンの寓話(教訓を目的とした短い物語)から、世界で最も裕福だったとされるバビロン市民の文明、文化を学び、富とそれにまつわることを理解するための手引きとして書かれています。内容は今から誰でも日々実施できる内容です。別名、空の財布の治療薬とも言われています。内容は物語形式で進んで行きます。

バビロンといえば紀元前3000年頃、メソポタミア域に存在したとされている大変繁栄した古代都市です。著者のジョージ・S・クレイソンは、このバビロンの寓話をパンフレット形式で発行、たちまち話題となり本書の出版に至ったと言われています。

当時の米国ではもちろん、現在でも各国で多くの人達からから愛読され、日々生活で実践てしいる人達が多いと言われています。

本書を読むことは金銭にまつわる知恵・古代都市バビロンについて学ぶことになり、古代人の生活、生き方を知る手がかりとなると思います。

住人の戦車職人バンシアは、働けど貧乏生活から抜け出せません。

友人のアルカドは、多くの富を築いていました。バンシアはアルカドの知恵を教えてもらうためにアルカドを訪ねることにします・・・そこで知り得たことは、財を築くには大原則があることでした。

アルカドが大富豪になり得たのは、知恵者である金貸しのアルガミシュから、ある原則を学んだためでした。

 

ある原則とは・・・

幸運の女神が、微笑む人とは・・・

*行動する人、誰にでもチャンスは訪れる、行動をすれば誰にでも女神はついてくる。幸運はチャンスを掴むことによって誘い込むことができる。幸運というものはチャンスのあとに来ることが多い。

1 稼いだものは、すべてその10分の1を自分のものとして取っておくこと。

2 金は上手く使えばいくらでも増やせるが、その選択は慎重でなければならない。

3 働くことの代わりになるものはなど何もない。懸命に働くことで友人、財産、栄誉、成功を手   に入れることができる。

4 貧乏という病は、我慢するより治すほうがやさしい。

5 成功とは、私達自身の努力と能力の表われとして達成できたものを指している。

 

財をもたらす、黄金7つの知恵・・・

第1の知恵 

財布に10枚のコインを入れたなら、使うのは9枚まででやめておく。

第2の知恵

一番大事な欲求が叶えられるように、支出のための予算を組むこと。

第3の知恵 

貯めた金は、最後の1銭にいたるまで働かせること。

第4の知恵 

元金を確保すること。

第5の知恵 

自分の住まいを持つことは、有益な投資と心得よ

第6の知恵 

年老いてから必要な金と、家族を守るために必要な蓄えとをあらかじめ用意しておくこと。

第7の知恵

自らの能力を開発すること。

仕事の技量を高めること。

学んで、考えを深くすること。

 

自尊心のある人間の、守るべき5項目・・・

1 借金は能力の及ぶ限り、なるべく早く返すこと。

2 支払い能力を超える買い物はしないこと。

3 家族の面倒を見て、家族から慕われ、尊敬されるよう努めること。

4 遺言書をきちんと作っておくこと。神に召されたとき、その遺産配分は、適切で、しかも告人の名誉を重んじる形でなされるようにしておくこと。

5 親しい人には思いやりのある態度で接すること。運命の巡りが悪く、傷ついたり打ちのめされたりした人へ同情を寄せ、無理のない範囲で援助すること。

 

五つの黄金原則・・・

1 将来の資産と家族の財産を築くため、最低でも収入の十分の一を貯めるならば、黄金は自 ら進んで、しかもだんだんとその量を増やしながらやってくるだろう。

2 貯まった黄金がさらなる利益を生むような働き口を見つけてやり、家畜の群れのごとく増やせる賢明な主人となるならば、黄金は勤勉に働いてくれるだろう。

3 黄金の扱いに長けた人々の忠告のもとに、黄金を投資するような慎重な主人であれば、黄金はその保護のもとから逃げようとはしないだろう。

4 自分のよく知らない商売や目的、あるいは黄金を守ることに長けた人々が認めないような商売や目的に使われる黄金は、その人間から逃げてゆくことだろう。

5 あり得ないような莫大な利益を生ませようとしたり、詐欺師の魅惑的な誘いに従ったり、あるいは自らの未熟で非現実的な欲望に頼ったりするような人間からは、黄金は逃げてゆくことだろう。

 

自ら稼いだ資金の運用は、こうして決める・・・

1 金はさらに金を生み出すようにし、大きく増やさなければならない。

2 うまく運用すれば、金は人間が老人になるよりも早く、倍にもなり得る。

3 ただし、危険を冒すということは、その金が稼ぐはずのものばかりでなく、元金もすべて失う危険を冒すということでもある。

4 より慎重な選択こそが、大きな後悔から身を救う。

 

強固な城壁は、人々を恐怖や不安から守ってくれる・・・

1 安心なくしては我々は生きられない。

2 バビロンが何世紀も持ちこたえたのは、「城壁が完全に守られていた。」からである。

3 バビロンの城壁は、自らを守ろうとする人間の必要性と欲求の表われとして、際立ったものである。

4 この欲求は人類が先天的に備えているもので、今日においても優りこそすれ、衰えてはいない。

 

奴隷に成り下がっても、人間としての誇りを忘れなかった男・・・

1 自分の魂は奴隷のものか、それとも自由人のものか。

2 自分を信頼している人がいて、自分の考えで働いている以上、人の魂は奴隷ではなく自由人のものである。

3 決意あるところ、道は聞ける。

 

バビロンの知恵は現代にも適用するか・・・

1 収入の10分の7を使って、住む家、着る服、食糧、それ以外のわずかの出費をまかなうことにする。

2 生活に楽しみと喜びに欠けるところがないようにするため、収入の10分の2は、自分を信用してくれた自分に、金を貸してくれた人々に正直、公平に分割し支払うことにする。

3 妻を実家に帰したまま、故郷の街を捨てて異国で簡単に財産を手に入れようとした結果、我が身が奴隷として売られるまでにおちぶれた。

4 借金から逃げるよりは、返すほうが楽

5 収入が少なくても、収入の10分の7は生活、収入の10分の2は借金返済、10分の1は自分のも、これを守る。この方法を守れば、独立と自尊心を勝ち取ることができる。この方法を続けば、いつか必ず資産家の仲間入りを果たすことができる。

 

「幸福」とは・・・労働の喜びを知ること・・・

1 楽しみが色々ある人生でも、働くことに代わりになるものなどない。

2 働くことは、奴隷ではない。

3 懸命に働くことで友人・財産・栄誉・成功を手に入れられる。

 

バビロンの繁栄には、その地を治めた歴代の王たちの存在がありました。王たちが歴史に名を残しているのは、その知恵と事業と公正さによって統治したからです。全世界を征服し、掌握しようとする野心家の王はいませんでした。古代都市バビロンは滅びたが、バビロンの知恵は、今も私達の暮らしの中に脈々と生きています。

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする