極東アジアの真実 Truth in Far East Asia

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北朝鮮と、旧日本軍

2017-04-24 16:30:31 | 北朝鮮

国家情報戦略 (講談社+α新書・ 2007/7/20) 佐藤 優 ・コウ・ヨンチョル (著)、蓮池透氏・著書「奪還」、ウィキペディア等々を参考にしています。著書・国家情報戦略は北朝鮮を知りたい人には、大変興味ある内容です。

以下文は、全て「フィクション」とします。

 

JR中野駅近く、北口から徒歩約10分程度にある東京警察病院敷地の北西の隅に、陸軍中野学校趾の石碑が建てられています。旧日本軍は1938年、開戦直前、後方勤務要員養成所を東京九段に設置しています。その存在は伏せられていました。1939年、後方勤務要員養成所は中野へ移転されたことから中野学校と呼ばれています。学生は東大卒等大変優秀な人達が学んでいたようです。「謀略は誠なり」のもと、諜報、防諜訓練、ゲリラ戦指導者等の訓練を行っていたようです。1945年、空襲を避けるため群馬県に移転、敗戦までの8年間、約2500人が卒業したと言われていますが、一部はGHQに名簿が渡ったとも言われていますが、現在も名簿は封印されているとも言われています。

 

中野学校出身で有名なのは故小野田寛郎(おのだ ひろお)氏、一説では故笹川良一氏の兄弟?とも言われる、畑中理(はたなか・おさむ)氏、敗戦後も残置諜者(ざんちちょうじゃ:現地に溶け込み、現地に尽くすとともに情報収集、敵へ撹乱等々の任務も帯びているようです。)としてフィリッピン、北朝鮮等に残り、活動したとも言われています。昨今では北朝鮮で処刑された張成沢元国防副委員長は、中枢に流れる一部日本人残置諜者の存在を漏らそうとしたからだと言われる説があります、真相は・・・

 

世界のウランの確認埋蔵量は約500万トン程度と言われています。日本の調査(日本原子力産業会議:1956年3 月1日発足、原子力の平和利用促進を目的とした社団法人)では,北朝鮮の推定ウラン埋蔵量2600万トン、採掘可能量400万トンで北朝鮮のウラン埋蔵量は世界NO1で、群を抜いています。
昨今、有名な北朝鮮の寧辺核施設では、原子力発電所の使用済み核燃料を再処理、核兵器用のプルトニウムを抽出しているとされています。当然、北朝鮮はイラン、シリアへのイスラエルによる核施設爆撃等例を参考に、攻撃を予想し、どんな爆弾も破壊できない数百メートルの地下深くの数ヶ所の施設でプルトニウムを抽出していると言われています。米国のシンクタンクの研究でも軍事、政治施設の地下代替施設は1万ヶ所以上であることは間違いないとも言われています。孫子の兵法からしても当然でしょうが、このような戦略、戦術を何処で学んだでしょうか・・・

 

北朝鮮の総兵力は117万人位で、13万人規模の特殊部隊の存在が確認されています。アメリカ議会聴聞会証言で、在韓米軍司令官が毎年、本当に怖いのは北朝鮮の核兵器ではなく、特殊部隊と証言しています。北朝鮮特殊部隊は、アメリカの特殊部隊グリーンベレー、デルタフォース、海軍特殊部隊シール等チームに比べても遜色ないどころか、国家に対する忠誠心は世界でも群を抜いていると言われています。

全面戦争になった場合、正に旧日本軍?対米軍の戦いの様相になるかも?この特殊部隊は場合によっては世界に散らばり身を呈し、対米テロ活動等を行うでしょうが、この対米テロ活動等はイスラムの比ではないでしょう。米国は大混乱になる可能性があります。

 

高永喆(コ・ヨンチョル)氏

拓殖大学客員研究員、韓国統一進興院・専任教授、朝鮮半島外交・安保、歴史・文化及び北朝鮮情報分析専門家、朝鮮大学校文科大学卒業、海軍将校任官、海軍大学卒業、米国防情報学校修了。拓殖大学大学院博士前期課程修了

現役時代は一線部隊の指揮官・参謀、士官学校、国立海洋大学教官、1989年、国防省情報本部・北朝鮮情報分析官

高永喆氏も、著書・国家情報戦略の中で陸軍中野学校という究極の情報機関は、北朝鮮の工作機関の手本になったと指摘しています。韓国国防省・情報本部にいたとき、北朝鮮のスパイ工作機関が優れた工作活動をしているのは、陸軍中野学校の教科書を使ってスパイ活動のノウハウを覚えたからだと聞いたそうです。北朝鮮が中野学校出身者の経験を利用して、一緒にスパイ工作機関を設立したと言うのは真実味が増します。

 

更に、陸軍中野学校と北朝鮮の工作機関との関係性を指摘する証言があります。

2005年11月5日付の産経新聞の記事によると、北朝鮮の元工作員、安明進(アン・ミョンジン)氏は金正日政治軍事大学にいた際、映画・陸軍中野学校を教材として何度も見せられていたと述べています。

横田めぐみさん、曽我ひとみさんも一緒にこの映画をスライドで見たと述べています。安明進氏が拉致被害者の蓮池薫さんを工作員養成学校で見たと言う証言・・・これらの発言が嘘だ等、発言の信憑性には疑問を呈する声もあるようですが・・・

 

北朝鮮の元工作員だった安明進氏は、2005年7月28日、衆議院拉致問題特別委員会に参考人招致され意見陳述・・・当時、何故かこの意見陳述はマスコミ等はあまり報道しませんでした。安明進氏は1993年に韓国亡命、1997年に横田めぐみさんを金正日政治軍事大学で目撃・・・日本での工作活動などについて証言、1988年10月~1991年初めまでに直属政治学校で目撃した11人の日本人は横田めぐみさん、市川修一さん、増元るみ子、蓮池薫さん、田中実さん、北海道から来たという朝鮮語の下手な男性、加藤久美子さん等

915連絡所(軍事病院)にいた古川了子さん、警備兵だった寺越武志さん、訓練所にいた女性を目撃、田口八重子さんは、1991年まで生きていたという直接的情報があるようです。合計15人のうち、北朝鮮が拉致を認めているのは5人のみです。

日本政府が認めているのも6人だけです。救う会は寺越武志さん(警備兵)、古川了子さん(915連絡所・軍事病院)、加藤久美子さん(北海道から来たと言う・・・)を拉致被害者と認定しているのに、日本政府は何故か不思議と認定していません。

横田めぐみさんは金正日ファミリーで、日本語の家庭教師として生きている。蓮池薫さんを軍事大で他の10人の日本人と共に姿を見た・・・この発言に対し、強い口調で、こんな話はまったくのデタラメ・・・全てのマスコミ、知識人、学者は安明進氏の証言は矛盾だらけだと言っていますが?一説では米国のヒル元国務次官補(東アジア・太平洋担当)は、「全て」を知っていると言われ、自身も全てを知っていることをほのめかせています。米国は北朝鮮の全てを知っている(当然、日本の政権中枢の一部の人達は知っているでしょう。)と言うことになり、拉致問題解決には米国の力が必要不可欠に思います。

 

安明進氏は2007年7月9日、覚醒剤の密売容疑で逮捕・・・全国民から総スカンを食らうハメになりました。覚醒剤密売については本人は罪を認めているようですが?北朝鮮の覚せい剤事情を告白していた安明進氏、不思議と言えば不思議な密売容疑・・・日本には2度と入国は出来なくなりました。

 

日本(中野学校)と北朝鮮一部中枢の接点は否定できないようにも思えますし、日本の国益を考えた場合、将来的には日本も情報機関設置の設置は必須のように思います。

今後、日本は朝鮮半島で何が起ころうと、日本が保有する自衛力、外交力、日米同盟等々、政府は凛とした強い態度で日本の国益、国民益のために対応すべきと思います。


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