岸田の鈍感さ加減

安倍派と二階派の事務所に強制捜査が入った。
安倍派は個別の議員が問題になっているが、二階派は派としての問題のようだ。
小泉法相が、二階派を離脱して法相にとどまるそうだ。
自民党は、問題を起こすと、これまでも派閥を離脱するとか、自民党を離党することでお茶を濁してきた。
二階派は、派としての問題であれば、形だけ派閥を離脱しても逃れることはできない。
しかも、小泉は法相であり、指揮権発動の権限を持っている。
もし、法相にとどまるなら、指揮権発動をしないことを明確にすべきだ。

どうなっているの？ＥＮＥＯＳ

ＥＮＥＯＳの社長がセクハラ・トラブルで辞任との報道があった。
去年も、トップがセクハラで辞任したばかりという。
一体どうなっているのだろう。
社長を決めるときには、社外取締役を含めた人事委員会で議論されるはずだが、２代続けてこのような辞任が続くのは人選のミスと言わざるを得ない。
人選にかかわった人物も辞めた方が良いのではないか。
実は、合併前の日本鉱業、ジャパン・エナジーとは仕事で長い付き合いがあった。
素晴らしい人物も多く、今でも年賀状のやり取りが続いている。
現在、人事の主導権は日本石油出身者が占めているようだが本当に残念だ。

裏金つくりは安倍派の共同責任

どうやら、安倍派では長年に亘りやられてきたようだ。
特に、安倍一強と言われ、人事権を握り、不正隠しを続けてきたのだろう。
派閥会長の安倍と細田が死去しているが、自民党全体の問題であり、当時の官房長官の菅、幹事長の二階を含め、安倍派の歴代の事務総長,幹部はその責任を免れることはできないだろう。
彼らを公民権停止に追い込むか、選挙で落選させて、その間に政治浄化を行う必要がありそうだ。
ただ、そのほかにも小悪人は大勢居り、どこまでを許容するか、線引きは難しい。
今回、うやむやにしたら、日本の政治は絶望的だろう。

政治資金規正法の改正を急ぐべきだ

今回の安倍派の裏金つくりは、以前にも指摘したザル法を隠れ蓑にした悪質な脱法行為である。
しかも、長年に亘って慣習的に行われていたようである。
安倍長期政権が続いていれば、明らかにはならなかっただろう。
再発を防ぐには、最低限、金の出入りをすべて明確にして、オープンにする必要がある。
そのうえで、罰則規定の強化も必要になろう。
国民には、確定申告やインボイスですべてを明確にすることを求めながら、政治家だけは明らかにしないのはおかしい。
政治献金が議員の利権と結びつき不正が行われる構造は、性悪説に基づいての対応が必要だ。
これらの不正を許してきた責任は選挙民にもあることを心すべきだ。

どうする岸田？

ＮＨＫの大河ドラマで「どうする家康」が放送されている。
人それぞれ、人生には何度も「どうする？」場面に遭遇する。
パーティ券の問題は氷山の一角で、政治と金の問題は常に存在する。
支持率低迷で解散もできない岸田にとっては、これを千載一遇のチャンスとするか決断を迫られる。
しかし、岸田派にも大なり小なり、同じ問題を抱えている筈であり、大きな賭けでもある。
どうせじり貧ならば、再選の欲を捨てて、本当に自分がやりたいことをやってみるのも一つかもしれない。
安倍政治と決別し、少子化対策など本気でやれば、意外に国民の支持を得ることができるかもしれない。