インターネットで、オペレッタ「ローベルト・シュトルツの青春」の公演が目にとまり、出かけた。
ローベルト・シュトルツは20世紀のヨハン・シュトラウスと讃えられたとのことだが、今までに聴いたことがない。彼の音楽の特色はウイーンそのものということで興味を持った。
オペレッタは、「こうもり」、「メリー・ウィドウ」、「伯爵令嬢マリッツア」他、いろいろ観ているが、海外公演がほとんどで、日本語の公演は初めてである。
映画でも、吹き替えは嫌いで、字幕ものしか見ないが、オペレッタの場合、ストーリー自体は、他愛のないものが多く、日本語の公演でも、全く違和感がなく、むしろ、字幕を読む必要がないので、充分楽しめることを発見した。
会場は300人程度と小規模で、多分オペレッタが庶民の娯楽であった当時の劇場はこのようであったのだろう。
舞台装置は簡素で、伴奏は、ヴァイオリンとピアノの2人だけであったが、内容によっては、これで特に不満はない。
公演終了後、出演者が、会場出口に並んで、観客を見送っていたが、このような地道な活動が、オペレッタ・ファンの裾野の拡大につながるのだろう。
不景気と財政難から、企業や行政の財政援助が減り、音楽や伝統芸術が厳しい状況に追い込まれているのは残念である。
公演を行うホール等の施設は、各地方都市に整っているが、肝心の中身が追いつかないのが実体である。
今回の公演で、若いソプラノ歌手が目にとまった。今後の活躍を見守るとしよう。
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