トランプは、ビジネス・スクールで学んだ交渉術で、ビジネスで成功してきたといわれている。
日本でも、昔の労使交渉では、足して2で割るという解決策があった。
トランプは、先ず、極端な花火を上げ、自分の土俵に寄せたところから、交渉を始める手法のようだ。
この場合、真ん中で決着しても、相手は大損をしなくて済んだという気持ちになる。
この交渉術は、2,3度は良いとしても、次第に足元を見られることになる。
安倍は、今回の訪米で、トランプから、大変な接待を受けたようだ。
しかし、ビジネスの世界で、接待は、タダではないということは、常識である。
私は、就職前に、「タダ酒は飲むな。」と忠告され、それを出来るだけ守り通した。
しかし、先輩からは、「君は清流に住む鮎だな。泥水の中では生きて行けないぞ。」といわれたことがある。
安倍の訪米は、100点満点の成果だと、喜んでいる節があるが、そんな甘いものではないと認識しておくべきだろう。