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バーナンキ議長の緩和打ち止め発言で、緩和継続発言を期待していた市場関係者は落胆し、ニューヨーク株式が下落し、世界へ波及している。
新聞報道で読む限り、彼はごく当然のことを言っているにすぎないと思われる。
いつまでも無制限に緩和を続けることはできないわけで、ある条件が整なったら、「ブレーキを踏むわけではないがアクセルを緩める。」と云っているにすぎない。
必要以上にジャブジャブにして、行くべき所に行かない金があちこちウロついて、かえって金融市場を不安定にしていることも考えるべきであろう。
もし、アメリカ経済が着実に回復しているのであれば、むしろその方を評価すべきである。
ただ、現実には、経済指標をみる限り、本格回復には、まだ時間を要するようだ。
市場関係者と云う名で呼ばれている連中の声の多くが、自分たちの期待に反し、短期のマネーゲームに不都合ということの催促であれば、聞くに値しないのだが、現実には、それほど簡単ではない。
アメリカの株価水準は、すでにかなり高いレベルにあると見るべきだが、中国、新興国への影響の度合いは不透明だ。
トルコ、ブラジルの暴動をみると、庶民の生活が苦しくなっていることが底辺にあると見るべきだろう。
アメリカ経済の順調な回復に期待しよう。