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自民党と民主党の総裁選が騒がしい。
特に、今回の自民党の総裁選は、次の衆院選で第1党に返り咲く可能性が高く、次期の総理を決めることになる可能性が高い。
候補に挙がっている者を見ると、わずか200人の議員達で首相が決められるのでは、国民はたまったものでない。
本来なら、谷垣再選が道筋なのだろうが、立候補断念に追い込まれた谷垣は戦略を誤ったようだ。
野田総理との会談を、一対一でやったことで、幹事長に反旗の口実を作ってしまった。蔵相を務めた谷垣は、日本の財政問題が判るだけに、消費税の増税に理解を示したが、問責決議案の提出は、支離滅裂で謀略にかかったのかもしれない。むしろ、赤字国債発行法案と5増5減を成立させ、環境を整えて解散を迫るべきであっただろう。
石原の立候補は、現職のオバマ大統領を差し置いて、クリントンが民主党の大統領候補に名乗りを上げるようなものだ。
実現すれば、都知事が首相より上という奇妙な関係ができそうだ。
鳩山、安倍、石原といずれも親の七光りには期待できそうにない。
安倍元首相の名も挙がっているようだが、呆れたものだ。しかも、勉強会に40人以上も集まったというから、そのメンバーの顔が見たい。
国民的人気があるからと、実力もないのに、選挙の顔として総裁に選ばれ、総理の重圧に耐えきれず、お腹が痛いと責任を放棄したのは記憶に新しい。
自分の命を犠牲にするくらいの覚悟ない人間には総理にはなってほしくない。
やり残したことがあるなどとんでもない。
石破の場合、防衛問題のプロとの意識が強いようだが、原子力と同じで、そのプロ意識がかえって怖い。首相となれば、防衛問題だけではない。
一方、民主党は、反野田の3人が名乗りを上げているが、いずれも選挙後のポスト狙いの様相が強そうだ。万一、首相になることは考えていないだろう。
しばらくはTV番組を賑わせ、TVと週刊誌はめしのタネができたようだが、さてどうなるだろう。