ロンドン・オリンピックのマラソン代表が決まった。
今一歩で落選になった選手には「ご苦労さま」と云ってあげたい。
毎度のことだが、選考基準が不明確である。
マラソンは、コースの差があり、天候も同じでなく、参加する外国人の選手もいろいろであり、どのように評価するかは非常に難しい。
先ず、世界選手権大会の成績は、日本国内の選考会を経て、世界のトップクラスのランナーが参加する大会なので、国内の他の選考会と同等に扱うべきではない。
女子はともかく、現在の男子のレベルは低く、日本人トップというのはあまり意味がない。
川内選手が、2時間7分台でないと、オリンピックに出場しても世界でと戦えないと、東京マラソンに挑戦したのは評価できる。
男子100メートルでは、アメリカ代表になる方がオリンピックで勝つより大変だと云われた時期があったが、藤原選手以外は、世界水準を満たしているとは言えないので誰を選んでもあまり差はないだろうから、その選手に何を期待するかによって、選考は変わるだろう。
出場枠が3人あるからといって、常に3人を選ぶ必然性はない。
国民に元気や希望を与えることを期待するなら、たとえ成績は悪くても、川内選手を選んだ方が良いかもしれない。
女子の赤羽選手は、気の毒だが、名古屋に出場しなければ、陸連は選考に大いに悩んだであろう。
その点、馬術の法華津選手は、71歳の高齢でありながら、国際大会で優勝し、自分の手で出場権を獲得したのだから文句はない。彼こそ、元気を与えてくれる。
これから、次々、代表選手が選ばれ、納得できる選考をして欲しいが、水泳の北嶋選手だけは、予選にピークを合わせることなしに選出する配慮も必要と思うがどうだろう。