セロニアス・モンク四重奏団: セロニアス・モンク(p)、ジョン・コルトレーン(ts)、アート・ブレーキー(ds)他
世界中の株価が下落している。今回の全世界の株下落の引き金は、格付け会社による米国債の格下げである。
一民間会社の格付けが、世界経済にこれだけの影響を及ぼすのは、金融資本主義の欠陥かもしれない。彼らには、リーマン・ショック時の前科がある。彼らが、何によって利益を得ているかを分析すれば、何らかの規制と責任を負わせる必要があるのは明らかである。
また、今回の世界全体の経済混乱は、米国の無責任な政治家たちに起因するところも大きいといえる。
米国の債務上限問題に関する民主党と共和党の対立を見ていると、来年の大統領選をにらんで、社会全体の事より、自分たちの利益にのみ、目が向いているようである。アメリカ大統領は、世界のリーダーでもあり、次を担う世界のリーダーにふさわしい人材がいるのだろうか。
政治の世界は、どこの国も共通であるようだ。
日本の場合、民主党は、前回の衆議院選挙で大勝したが、政策に賛同して、投票した人は少ないのではないかと思う。私も、民主党の政策である高速道路の無料化、所得制限なしの子供手当、高校の実質無償化等には反対でありながら、民主党に投票した一人であるが、自民党に期待ができないので、一度やらせてみようとの気分が強かった。
自民党の連中は、野党になると、いかに無力であるかを思い知り、自分たちが長年やってきたことの反省もなく、政権への復帰のみを目的にしているようであるが、もう少し大人になって欲しいものだ。
イギリスでは、若者による暴動が起きているが、経済の停滞と不景気が失業をもたらし、社会不安につながっている。しかし、これは、何も英国だけの問題ではない。米国も、失業の増大で、消費の減退が定着しつつあり、日本も同様の危険が潜んでいる。
このような状況下では、マックス・ウエーバーが再認識されるかもしれない。
債権の最高格付けは、AAAであるが、このレコードは、1961年、ジャズ雑誌「ダウン・ビート」のレコード評で、最高点の五つ星を獲得した名盤である。1957年の吹き込みで、モンク:コルトレーンのコンビは、57年夏から半年間、「ファイヴ・スポット」に出演しただけだが、これが、モダン・ジャズにおける歴史的、伝説的イベントとなっている。