テレビ修理-頑固親父の修理日記

古いテレビ、ラジオ、カーラジオ、アンプ、プレーヤ、電話機の修理のご案内です。古い物でしたら何処の国の物でも略OKです

SONY, AFM-152

2021-10-28 11:40:07 | ラジオ

昨日都内を発送予定と伺っていたネオンクロックが届かないので埃を被っていた AFM-152 を久し振
りに引っ張り出した。 この種のラジオの修理のご依頼は HP http://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ にお願
い致します。

この機種はエサキダイオードを FM の Mix.に使った自動選局機能付きのモデルで 5台持っていたが
1台はネットオークションで数年前に売って仕舞い今は4台となった。

久し振りに思い出したのは以前 T 放送局の日曜のテレビドラマで佐藤浩市さんが主役を務めていた
「官僚達の夏」をお手伝いした際可成りの数のテレビ、ラジオを貸し出したがその際この機種には小道
具さんが用意した OHSAWA MUSEN の銘板が貼られた。

全て輸出仕様の物と想っていたが1台は日本仕様のものだった。

この機種ともう1種、江崎ダイオードを使った EFM-117 のフロントエンドはバリ L を使った直列共振
回路が使われているが他ではこの様なフロントエンドは見たことが無い。  サテ外したツマミ等は
どこに仕舞い込んだか?

バリ L (Inductance Rotor) の表面はかつて磨いた様だった。

フロントエンドのユニットを外に出したかったがダイアル糸が巻かれたプーリーがシャフトに嵌っ
ており簡単には外せ無かった。 しかし以前は外して作業をしたと想うのだが?

以前修理を試みた際は江崎ダイオードが無く整流用のシリコンダイオード(画像中央)を使った。

先日ヒョンナところから以前ロシアから買ったトンネルダイオードが出て来た。

トンネル(江崎)ダイオードを加えてみたが動作に変化は無かった。 80MHz辺りにセットし近くで
ディップメーターを 70 或いは 90 MHz辺りで発振させると一応受信したので局発が機能していな
い可能性が高い。 ところで今日診たセットは AM (MW) も機能せず、手動選局も不可能だった。

10月30日 4台の内の1台に以前 AM/FM 共一応動作したと云うメモが残されていたが実際は動作し
なかった。

先日トンネルダイオードを加えた物に通電してみた。

先ず 手動選局 のツマミが回らなかったのでモーター部分を外した。

確か遊星ギアが使われた機構系で手動選局ツマミを回すとポインターも動くがモーターは回らないと
云う構造だったと記憶している。 選局シャフトを回している内に回転する様になった。

MW の動作に取り掛かったが全く機能していなかった。(IF 455KHz は良好に機能していた)

局発を担っているトランジスタ X4 の電圧を診てみたが E,B 共に 0.23V しか無かった。
念の為 FM も診てみたが近くの FM 横浜 (84.7MHz) は一応良好に受信出来た。

10月31日 AM の局発回路を細かく診てみた。 結果 X4 (2SA122) の各電位は正常となり発振し出した。

ただ未だ受信には至らずこの先は周波数混合に取り掛かろう。 しかし電源回路の複雑さは尋常では
無く泣かされる。

11月1日 AM Mix/FM IF1 の動作に取り掛かった。 X5 (2AS70) の各電位は下の画像の様で E-C 間
がショート状態だった。 外しテスターで診てみたが短絡はしていなかったので組み込んだが依然ショ
ート状態のままで原因を見付けるのに時間を要した。

結果から申せばシールドが内部でベースに触れている様だった。 何とかシールドを浮かし(下の画像
中央、ダイオードの上)た結果ドラスティックに動作し出した。 このトランジスタは昔から問題が多い。

11月8日 2台目も最初全く音声出力が無かったが低周波の入力の配線が単に切れていた。

11月9日 3、4台目に取り掛かった。 3台目も音声入力の3.5φジャック辺りに問題が在った様だった
が直ぐに (中波) 動作し始めた。 ただ FM は所々で一応受信したが実用となるレベルでは無かった。
4台目は最初動作しなかったが何時の間にか動作し始め何と自動選局も一時期機能していた。  しかし
自動選局は直ぐに動作しなくなって仕舞いどうも遊星ギアの部分が怪しい。 MW は良好だったが
FM は他と同様キチンとは機能していなかった。 明日混合をトンネル・ダイオードに換えてみよう。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする