テレビ修理-頑固親父の修理日記

古いテレビ、ラジオ、カーラジオ、アンプ、プレーヤ、電話機の修理のご案内です。古い物でしたら何処の国の物でも略OKです

Blaupunkt, Frankfurt ( 2台)

2021-10-29 19:22:50 | 

  以前こちらで FM のカバレッジの改造を行ったり、動作チェックを行った Balupunkt, Frankfurt  2台
だが資料が無く修理を諦めた物を再度お送り頂いた。 この種の物の修理、改造のご依頼はこちら
の ホームページ http://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ にお願い致します。

お話では少し通電していると FM が機能しなくなるが AM には問題は診られないとのことだった。

実際に通電してみたが最初から FM は機能しなかった。

FM 回路の周波数変換が発振しておらず、これ用のトランジスタ V312 のコレクタは約-4.33V、エミッ
タは約-4.28、(ベースは約-2.8V) と E-C 間はショート状態だった。 フロントエンドを収めたユニットは
内部を見ることが出来ず (無理に内部を表に出すのは先々大変なことになる) 仕方無くトランジスタ
(AF201) を内部に押し込み、新たに同じ物をパターン面に組み込んだ。   交換後のベースの電位は
約-1.47V、エミッタの電位約-2.3V と逆転していた(カットオフ状態)。

 

この問題を解決するのに多くの時間を要したが何とエミッタ回路のパスコン C325,1n (1,000PF) が絶
縁不良を起こしていた。  ここを表面実装のセラミックコンデンサに換え、トランジスタはパターン面に
設置し、一応動作し始めたが残念ながら回路は発振しており使えないレベルだった。

10月30日 昨日の続きに取り掛かり兎に角これ以上は足を短くするのは危険と想われる長さまで足
を縮め、また RF Ampの出力側のコイルにシールドケースを被せたが好結果は得られなかった。

10月31日 昨日一度修理を諦めたのだがこのままで良い筈は無く駄目元でフロント・エンドユニットを
初めて分解してみることにした。

このタイプのフロント・エンドユニットも改造では多く(優に100台以上)手掛けたが分解するのは初め
てで可成りのリスクを伴う。

初めて部品面を見た。 (外したトランジスタ AF201 が転がっていた)

エミッタ回路のパスコン C325, 1n は外した時点では短絡状態だった。  ここをフィルムコンデンサ
に置き換え、トランジスタは外した物を付け直した。 イヤハヤ組み込みに難航したが好結果が得
られ一挙に疲れは吹き飛んだ!

 

もう1台は音声出力が無いと云う物だがどうも動作が不安定で、最初音量を上げると歪が多いが一応
出力が出て、やがて動作し出すと可成り良好だった。

IC 200、 TAA435 に問題が有りそうだったので一つ在庫が在ったので交換してみたがそれも壊れて
いる様だったので先程(金額の点で中国とした)発注したが到着は可成り先になる。

11月12日 聞いていた配達予定より随分早く TAA435 が届いたので早速組み込んでみた。

ところが変化は無く念の為出力段のトタンジスタ2個を外し単体で動作を診てみたが問題無し。

使われている全ての抵抗の値を確認し、次いで電解コンデンサの容量を(一度片端を外し)確認した。
しかし改めて診た出力段の電位は NPN の物の E-C 間は約 5V、PNP のそれは約 9Vとアンバランス。

11月13日 残すはフィルムコンデンサとスチコンのみとなったので思い切って全て交換した。

値は可成り異なっていたが想像した絶縁劣化は診られなかった。 上は470pF(実測値820pF)

残念ながら好結果は得られず、最早 IC アンプを組み込むしか無さそう。

 

 

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