今日の2台目は初めてとなる Philips, 102で全く受信しない訳では無いがとのお話だった。 この種
のチューナーの修理、改造のご依頼はこちらの HP http://www2.odn.ne.jp/~cac55760/ にお願い
致します。
今回の物は 90AH102 だったので製造は Philips 香港で1980年頃の物の様だった。
先ずは通電してみたが FM は何も受信出来なかった。
FM の局発が発振していなかった。 局発のコイルにはパラフィンの様な物が含まれたスポンジ状
の物が詰めて有り Q を落としている可能性があるので取り除いた。 またインダクタンスを上げた
結果若干動作し出した。
一応インター FM (89.7MHz) を低感度ながら受信出来たが大きな問題が見付かった。
先ず使われているポリバリコンのローターに接触不良が在り一部の角度しか導通しない様だった。
次に局発回路のトランジスタのhfeが低い様で条件が良い周波数でないと発振が止まって仕舞う様
だった。 類似のポリバリコンを見付けられるか?
IF の調整結果感度は可成り上がった。 次いでセンターメーターのセンターを合わせた。
インター FM (89.7MHz) だけは可成り良好に受信出来た。