今日お預かりしたのはトリオ 9R-59 で電源は入りノイズは出るが受信には至らないとのお話しだ
った。この種の物の修理のご依頼はこちらのHP https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ にお願い致します。
3月25日 通電し動作を診てみた。 しかしシャーシの状態は新品の様だった。
ペーパー・コンデンサはメタライズド・フィルム・コンデンサに近年交換されていた。
そのままでは動作せず UY ソケットの 1-5 番ピンをジャンパーした。
先ずは真空管の gm とエミッションを測定した。 V1, V6 各 6BA6 の所に 6BD6 が使われていた。
V1 は特に感度に影響するので手持ちの 6BA6 (未使用) に交換した。 Qマルチ用 6AV6 を忘れた。
細かいことだが SET POINT (バンド・スプレッド) が最小容量となる箇所でここで周波数を合わせる。
SET POINTが微妙にズレているのが気になって修正を加えたが 0.5時間を要した。 954Kc受信時
だが上は修正前。
上は 4.8-14.5Mc バンドでラジオ日経 (6.055Mc) 受信時、表示は約 5.91Mcを示している。
10.5-30.0Mcバンドで北京放送を受信したがここの周波数は未確認。 明日調整を加えてみよう。
3月26日 昨日忘れた Q-Mult用 6AV6 の gm 等を測っておいた。
次いでこの Q-Mult の発振周波数を確認した。 最初 464.64KHz と可也高かったので調整した。
発振周波数調整用のバリコンをセンターに持って行った。
周波数を 455KHz に合わせた。
次いで各バンドのトラッキング調整に取り掛かった。 先ずは .55-1.6Mcバンド(600Kc)
上は 600Kc、下は 1.4Mc
次いで 1.6-4.8Mcバンドの 4Mc(上)と、1.7Mc(下)
次いで 4.8-14.5Mc バンドの 6Mc(上)と、10.5-30Mc バンドの 28Mc(下)
最後は 954Kc (TBS)