今日の2台目は以前から修理依頼を頂いていた Collins, 75A-3 でバンド毎の周波数を表示する
ドラムが回転しなくなって仕舞い、また周波数表示の指針が斜めになっているとのお話だった。
この種の受信機の修理、調整等のご依頼はこちらの HP http://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ (新)
にお願い致します。
1月19日 修理を開始した、一部のノブの位置(方向)は後々大事なので位置を記録した。
ドラム側面のプーリーに巻かれていなければならないスチール・ワイヤーが何故か外れていた。
前面パネルが外れさえすれば後は簡単と想うが外れない。 特に BFO PITCH のシャフトの周りの
スリーブが外れず困った。 メインのシャフトも減速機構が在り可成り複雑そうだった。
前面パネルの裏に在るドライブ側のプーリーにも何故かスチール・ワイヤーが巻かれて無い。
前面パネルが何としても外せず最早ここまでかと諦め掛けた
駄目元でアレコレ試みた結果何とかスチール・ワイヤーをプーリーに戻した(イヤハヤ疲れた!)。
バンド切り換えは良好に動く様になった。 上は 15mバンド、下は 40mバンド。
上は 160mバンド。 下は BFO PITCH のツマミと外側の A, B 切り換えスイッチ。 3段階切り
換え出来そうに思ったが記憶通り 2段階が正解だった。(スリーブのところをいじった際 2段階
しか切り替わらなかったと記憶している)。 しかしこの A, B は何の切り替えか?
その後今回の機種のマニュアルに目を通し A, B はメカニカル・フィルターの切り替えで 75A-3 に
は標準で 3KHz の物が搭載されており別途 800Hz の物もオプションで搭載可能とのことだった。
1月20日 メカニカル・フィルター切り替えスイッチに取り掛かった。
メカニカル・フィルターは標準の 3KHz の物の他にオプションの 800Hz の物も装填されていた。
若干 S メーターの振れが大きかったので調整を加えた。
メカニカル・フィルターの切り替えスイッチを本来の位置に戻した。
全てのバンドで動作を確認した。
オプションの NBFM アダプターも備わっていた。
一部の真空管は非常に狭い所に収まっておりエクストラクターが欲しい。
時間が有ったので真空管のチェックを行った。 結果 V2 (6BA7) と V8 (6AL5) が最低値を下回って
いた。 最低値は下回っていなかったがギリギリの物は交換しておいた方が後々無難そうだった。