今日お預かりしたのは初めてとなる Hickok, 533 でメーターが揺らぐとのお話だった。 この種の
装置の修理のご依頼はこちらの ホームページ http://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ にお願い致します。
早速動作を診てみた。
手元に在った新品の ECC83 (12AX7) で一連の動作確認を行った。
English(良否判定)では両方とも略フルスケールを示した。
次いで相互コンダクタンスを診てみたが Triode 1 では約1,600μ mho を示したが100-180μ mho
程指示値が変化した。
Triode 2 も約1,500μ mhoを示したがこちらも100μ mho 程度ふら付いていた。
先日問い合わせを頂いた際メーターが揺らぐと伺ったので回路図をDLし、揺らぐ原因の一つとして考え
られるC4 (50μF/6V) を探したが見付からずメーターの端子に加えた。
P4 (gm) スイッチにも若干手を加えた。
結果Triode 1,2 共に同様の指示値を示す様になりフラ付きも殆ど診られなくなった。
良否判定も同様。
今回の機種の良否判定 (English) は相互コンダクタンスを測定しているそうで、多くのエミッションのみで
良否を判定するチューブ・チェッカーとは異なる様だった。