今日お預かりした3台目は Quad のプリアンプ 33 と、パワーアンプ 303 で片方の出力が出なくなった
とのお話だった。 この種の機器の修理に付きましてはこちらの HP https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/
からお問い合わせ下さい。
実際に音源を繋ぎ動作を確認してみた。 Radio1、Radio2、Tape Replay では動作に問題は診られなかっ
たが Disk 入力では出力が無かった。
Disk Adapter の基板は差し込む方法が4通り有り想像だがイコライザーの特性を選択出来る様になって
いるのでは無いかと想われた。 ここは取説を読む必要が有る。
Radio1入力での出力波形 (上が右、下が左)。
Disk 入力での出力波形。 ここで云う Disk とは他での Phono 入力と想われるが、上の画像から診ら
れる様、ピークでの歪みとレベル(下が左)の差が診られた。 上は Disk Adapter M1 の状態。
Disk Adapter を M2 に変えた出力。 歪みも無くレベルも略揃っていた。
9月26日 今回の機種の入力仕様が不明だったのでご依頼主から取説を送って頂いた。
Disk 入力で M1 設定の入力レベルは 2mV/1KHz (Max.Input 40mV) だったので入力に 10mVp-p
(3.35mVrms) 1KHz を加えてみた。
Quad 33 の出力端では約120mVp-p (Vol.設定5)で左右のレベル差も、歪みも殆ど無く良好だった。
Radio1入力に140mVp-pを加えた場合の出力端(Vol.設定5)は約52mVp-pだった、こちらも問題なし。
Radio 1入力にMDプレーヤからの信号を入力しランニングを始めたところ左出力に音が濁り、出力も小さく
なる問題が診られた。 左右の入力を変えてみたが状態は変わらずパワーアンプ 303 の問題と判明した。
問題の原因は何処に在るのかと本体を開けてみようとし始めたところ問題は無くなって仕舞った。
その後1時間以上ランニングしてみたが左の出力が可笑しくなる問題は診られなかった。
電源に若干ハムが感じられたが平滑用のブロック型ケミコン(上の画像)には容量抜けの形跡が診られた。
9月27日 使われている電解コンデンサを交換しランニングを開始した。