テレビ修理-頑固親父の修理日記

古いテレビ、ラジオ、カーラジオ、アンプ、プレーヤ、電話機の修理のご案内です。古い物でしたら何処の国の物でも略OKです

Drake, SSR-1

2022-08-05 17:51:00 | 通信機

今日の5台目は Drake, SSR-1で状態は不動、ダイオード2本破損とのお話だった。 電話を頂いた折
にダイオードの破損が如何にして分かったのか聞いたところ膨らんでいたので分かったとのお話だっ
た。 この種の受信機の修理のお問い合わせはこちらの HP https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ にお願
い致します。

何故かツマミが全て外してあった?

ダイオードが膨らむとすると電源回路に使われているプラスチック・パッケージの物に過電流が
流れたことを想像し、添えられたメモにあった D7、D8 を探した。

ダイオードが膨らむ程過電流が流れるとすると電源回路しか思い浮かばなかったので電源周りを
探したが見付からず、結果見付かった D7、D8 は上のガラス封しの物だったがこのダイオードに
は左程電流は流れそうも無いのだが? 交換前はプラスチック・パッケージだとするとご自身で
交換されたのだろう。 回路図を持ち帰って D7、D8 を調べてみようと探したが見付からなかっ
た。 数週間前に同じ機種を修理した際確かに見たのだが?

今年6月末に同じ機種の修理をした際ご依頼主がこのモデルの取説を CD に焼いた物を添えて呉れ
ていたのを思い出し CD を持ち帰った。  プリントアウトしてみたが何時も感ずることだが文字が
殆ど読めない。 ダイオードの番号は左上から順に付されている様だったがだとするとD7、D8
はアンテナ入力の振幅制限用で元々は 1S1588 だった様なので膨らむことは考え難いのだが?
もしこのアンテナ入力の振幅制限用ダイオードが膨らんだとするとアンテナ入力に過大な入力が
加わった(例えば送信電力が誤って加えられた)ことしか考えられ無いが一体何が有ったのか?

8月6日先ずはハーモニック・ゼネレータの動きを診てみた。 良好だった。

次に IF (455KHz) の動作を診てみたがセラミック・フィルター (FL1) の入力では問題は無かったが
その前段 Q9 (2SC710) の電位が可笑しかった。 E-B 間の電位差無し。 フト気が付くと電源トラ
ンスが可成り発熱していた(レアショートか?)

8月7日 昨日は回路図とブロック・ダイアグラムを持ち帰り作戦を練った。 Q9 (2SC710) は想
像通り E-B 間が短絡していた。 このトランジスタを交換したが何故か IFT (L18) が共振しない。

何とも解せないので基板から外し単体で共振周波数を確認した。 上はプローブの入力容量が影響。

プローブを X1 から X10 に切り替え入力容量を減らし再度共振周波数を確認した。何故か問題無し。

共振点に問題は診られなかったので組み込んだ。 各 IFT を再調整し IF は動作良好となった。

こちらで電界強度が最も高いニッポン放送(1,242KHz)受信時。 感度は低い

高周波増幅用 Q5 の各電位を診てみたがコレクタが可成り低い。 それ以上に受信が不安定で
使われている(悪名高き) 2SC710 の問題と想われる。

高周波増幅の Q5 (2SC710) を交換した結果感度は可成り上がった、上はニッポン放送受信時。

次いで第一混合 Q7 (2SC710) を交換した結果不安定な動作は略払拭出来た。 ところが何故か感度が
落ちて仕舞い AGC に問題が在る様だった。 苦肉の策で AGC ラインを 75KΩでグランドに落とした。

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« Braun, Audio 300, TG60, TS... | トップ | B&O, Beosound 9000 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

通信機」カテゴリの最新記事