今日は一日我が家で過ごすことになるので幾つか家でも出来そうな仕事を持ち帰ったのだがそれらは
昨夜終わって仕舞い貧乏性の人間には困ったことになった。 何か無いかと探し目にとまったのが何
時か修理をしようと考えていた Thorens の ターンテーブル TDA 184 で数年前に隣町の Kさんのお宅
を訪ねた時に頂いた物で細かい仕様は不明だがディスクサイズは 7,10,12"の3種が選べる物だった。
この種の物の修理のご依頼はこちらの ホームページ http://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ にお願い致します。
デジカメは持ち帰ったもののUSBケーブルを忘れて来たので画像は明日にでもアップします。
先ずは状態をザット診てみたがターンテーブルは全く回らず(ビクともしなかった)。
軸受け部分が完全に固着していた。 我が家ではマイナスドライバーの適当な物が無くワインオープナー
の先端を削って何とか4mmのビスを外した。
軸受け部分を外してガスで加熱してみたが全く変化無し。 後部から5-56を少し注入したが間隙が殆ど
無く効果が有るか疑問。 暫く待ってみたが上のシャフトをプライヤで掴み下の太い部分を可成りの力
で回そうとしてみたがビクともしなかった。
軸受けを上面パネルにネジ止めし、ターンテーブルを上下逆に止めて回してみたが何とスンナリ回った。
どうも注入しておいた5-56が効果を発揮し始めた様だった。
組み立て実際に途中のプーリーを回してみたが平ベルトが直ぐに外れて仕舞った。 右の大きな方の
プーリーの高さが低い様でヒョットして先端にボールベアリングでも収まっていたのかと考え始めた時
に近くの磁石のところに直径2mm程のベアリングが貼り付いていたのを見付けた。
何とも回らず可成り難航した軸受け部分だが引き出してみると鏡面加工が為されたものだった。 正直
なところもう少し軽く、スムーズに回っても良いのでは無いかと云うレベルだった。
元の状態に戻し実際に回転させてみたが 78, 45, 33 と良好だったが 16 だけ回転しなかった。
このターンテーブルの仕様を知らないが左の小さな方のプーリーは上下を周波数に依って使い分ける
のでは無いかと想像した。 国産の物では駆動軸を交換して周波数に対応しているモデルを見たこと
が有るが、海外の物で周波数の配慮をしているのは初めてとなった。
アレコレ試みて 33, 45, 78 回転は安定に回転する様になったが 16 回転はそのままでは無理そうだった。