テレビ修理-頑固親父の修理日記

古いテレビ、ラジオ、カーラジオ、アンプ、プレーヤ、電話機の修理のご案内です。古い物でしたら何処の国の物でも略OKです

JRC、 NRD-91

2010-07-23 16:30:53 | Weblog

 

今日お預かりしたのは JRC の NRD-91 全波受信機で100KHz台の表示に異常が在ると云う物
でした。  この種の受信機の修理に付きましてはこちらの HP https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/
からお問い合わせ下さい。

伺った通りの症状で原因は想像出来るが (別の機種の回路図から見当が付けられたが) 内部を
見た結果7セグメントの駆動方式が異なっている様(未だ絶対では無いが)想われた。 こう
なるとこの機種の回路図が不可欠で、それ無しではやたらと時間を要することになる。

しかし基板の置き方に問題が有り、上から回路が当れ無い。 この構造ではエクステンダー
を使い基板を外に出さなければ回路は当れず困った構造だ。

74168 の一つに交換した痕が見られた。 丁寧な交換の仕方で多分メーカーで為されたもの
と想われる。

8月1日 お願いしていたこの機種のマニュアルが届き早速 100KHz台を担当している IC を探
したがこれまで予想していた基板内では無く、別のところに有ることが分かった。 ディスプ
レイを担当しているのは前面パネルの裏側に置かれた基板内に在ることが分かり前面部分を
分解した。

この基板内にはカウンターは無く当初考えていた基板からの BCD 信号に依って表示が為され
ることまでは分かったが当初想定した作業より可也多くを要する事が想像された。 しかし回
路図様様でこれで一挙に前に進めそうだが費用の問題も有りご依頼主に伺ってみよう。

8月2日 昨夜回路図を拡大コピーし我家で回路を追った結果を基にカウンターの出力から
動作を確認してみた。

100KHzの桁のカウンターは IC23、SN74LS168N(下の画像)だが以前交換された形跡が見ら
れた。 この IC の BCD 出力を診てみたが何とも動作が解せない。 それと云うのも本来状態が
変わるハズの 100KHz台の周波数変化では変わらず、上の 27,401.4 から100Hz上の 27.401.5に
変わる(逆も)際に変化が見られた。  桁が違い過ぎるが何とも解せない、一度頭を冷やし明
日また取り組むことにしよう。

8月3日 カウンターの後のラッチ?M4560 (HC4560BP) の 4の出力に問題が有りそう
だったので思い切って交換した(後段の BCD-7 セグメント変換の入力の問題の可能
性も有ったが)。 

結果良好な表示となりほっと一安心、基板を元に戻し筐体に組み込んだ。

後日談 ヤレヤレ終わったと最後に動作を確認してみた。  動作が可笑しい 何と周波数が
100KHzズレている。 他にも先に動作が解せないと記した周波数付近での問題も見られた。 
周波数のズレ等今回手を加えた回路より前段のカウンター、或いはそれより前で起こってい
る問題であり、また修理は可也困難なものとなる。 ご依頼主もこれらに気付かなかったの
かも知れないが問題が残っている以上修理が終わったとは申し上げられず、診断料のみを頂
くことにしたが問題点は的確に伝えて頂かないと今回の様に多くの時間を掛けた挙句くたび
れ儲けに終わる。 残念!
 


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