テレビ修理-頑固親父の修理日記

古いテレビ、ラジオ、カーラジオ、アンプ、プレーヤ、電話機の修理のご案内です。古い物でしたら何処の国の物でも略OKです

Braun, SK 5

2020-09-01 12:02:21 | オーディオ

今日お預かりしたのは Braun, SK 5 で AM が機能せず、FM が局に依り音量が変化する、またラジオ
とレコードプレーヤ間の音量も差が大きいとのお話だった。 この種の装置の修理、改造のご依頼は
こちらの ホームページ https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ にお願い致します。

先ずはラジオの動作を診てみたが FM (改造前なので海外バンド) は良好だったが、AM は感度が低
くこちらで動作確認に使っている大型のループアンテナで無いと受信は困難だった。 (市販されて
いる低インピーダンス用のループアンテナでは殆ど受信出来ず、また1~1.4MHzの範囲が殆ど機能
していなかった)。  それと局に依って音量が違うとのことだったがこの機種では比較的簡単な回路
が使われており、FMチューナーでは極く一般的なリミッターは使われておらず信号強度に依って
音量も変わる。

画像からではハッキリしないが塗装は再塗装が為された様で非常に綺麗だった。 また文字の彫刻
もやり直された様でオリジナルより若干細かった。

ターンテーブルの動作が不安定とのことだったが今日実際に動作させてみた限りでは良好だった。
またラジオとレコードプレーヤ間の音量の差は少なからず有り、音量調整はその為に在る。

ターンテーブルはハウリング防止の為にスプリングで浮かしてあるので当然上下に動く。

盤面の中央寄りで演奏(回転)が自動的に終了する位置にも問題は無かった。

9月2日 ゴーサインを頂いたので修理に取り掛かった。

先ずは時間が経つ消えると伺ったパイロット・ランプを交換した。

この機種の場合中波の局発は FM では RF Ampを担当している ECC85 の片方が担っており一般的
なECH87 等の7極管を使った回路とは大きく異なっており動作原理がハッキリしないがgm の低下
が考えられるので交換してみたが変化は無かった。

次いで AM 用 IFT (460KHz) の調整を行ったが離調はしていなかった。

上の画像の左のコイルが中波のアンテナコイルで、下のトリマがバリコンとパラになる。

上の画像の左上のコイルが中波用の局発コイルでこれらを調整した結果これまで受信が殆ど不可
能だったNHK第一、AFRS、ニッポン放送等が聴ける様にはなったが全体として感度が低い。 (こ
ちらで使っている様な大型のループアンテナを使えば十分実用にはなるが)

そうこうする内に中波が動作しなくなり慌てたがどうも W2 (200Ω) が温度上昇で断線する様だった。

iPhone 等を繋いだ場合のラジオとの音量の差が大きいとのことで一部改造を加えた。この機種等で
は外部入力には真空管式のテープレコーダ出力を想定しておりそのままでは音量は可成り少ない。

現在の中波が聴けるラジオには内部にバーアンテナが在り、特にアンテナを用意する必要は無いが
今回の機種の場合外部にアンテナ線を張る必要が有るので4mのアンテナ線を用意した。 出来れば
窓の外に張って欲しいところだ。

9月3日  パイロット・ランプは通電後15分で消えて仕舞い、何度か確認したが同じだったとのこ
とでならばと実際に連続運転を行い間違い無いことを確認することにした。 目下通電後10分。

通電後43分経過。 もう少し帰宅まで時間があるので目一杯確かめてみよう。 ところで通電後暫く
すると消えて仕舞う原因としてはソケット部分が内部の熱で変形 (膨張) し、結果接触不良が発生
し消える可能性が稀に有る。

9月4日 パイロットランプが消えて仕舞った問題を非常に心配していたので昨日に引き続き今日
も連続運転を始めた。 (13:50開始)

16:40 まで続けたので今回は1時間50分となった。

 

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