今日お預かりした4台目はヤエスの FRG-7700 でバンド切換、或いはチューニングつまみを回しても何
も(表示が)変化しないとのお話だった。 この種の受信機の修理に付きましてはこちらの ホームペ
ージ https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ からお問い合わせ下さい。
通電して動作を診てみたが数秒で周波数が5KHzも動いておりPLLがロックされて無いのは間違い無い。
帰路通勤の電車内で回路図を眺めチェックするポイントの見当を付けたが、難航しそうな気配が漂って来た。
8月27日 昨夜回路図上で見当を付けておいたポイントのチェックに取り掛かった。
6.4MHzのリファレンス用信号。
46.7MHzの信号。 水晶を使った発振回路等には問題は見られなかった。 サテこの後はどう取り組むか?
8月28日 今日は主にLC発振回路の状態を診てみたがどうもVFOの動作が怪しい。 そうこうする内に動
作確認に使っていたオシロの動作が可笑しくなり今日は画像は撮らなかったが、既にこのまま続けるか諦
めるかの判断を下す時間を超えて仕舞ったが、まだまだ時間を要する様想われるがサテどうするか?
8月29日 昨日違和感を感じたVFOの動作を調べてみたが予想通り発振していなかった。 ともかくこの回
路に電源電圧が加わっておらず、強制的に電圧を加え発振し出したのが上の画像で、周波数カウンター
もバンドのところどころで下の画像の様に動く様にはなったがまだまだ可笑しなところが山ほどありそうだ。
*VFOの発振周波数は本来3.545~2.545MHzと1MHz無ければならないのだが実測値は3.521~3.481M
Hzと僅か40KHzしかなく何とも解せなかったが問題は周波数ツマミの減速機構に在った。 結果変化量は
下端を2.545MHzとした場合3.407~2.545MHz=862KHzと大きくはなったが未だ不足している。
VFOの後に在るPhase Detectter、 MC4040B の2つの入力は上の画像の様なものだったが出力が出ていな
かった。 このICを交換すればPLLの動作は改善される可能性は有るが、バンド切り替えに伴うカウンターの
表示の点は直接関係が無く、別の問題と想われる。 イヤハヤここまで重症とは想像しなかった。
9月1日 VFOに電源電圧が加わって無かった原因を調べ始めた。 分かって仕舞えば下の画像でパターン
に非常に細いクラックが入っているのが見えるがこれが原因だった。
9月2日