テレビ修理-頑固親父の修理日記

古いテレビ、ラジオ、カーラジオ、アンプ、プレーヤ、電話機の修理のご案内です。古い物でしたら何処の国の物でも略OKです

TRANSONIC 11 (Hiraoka & Co., Ltd)

2015-08-20 13:16:52 | Weblog

  今日お預かりした2台目は TRANSONIC 11 マルチバンド・レシーバで中波、短波z2、FM、Air
でFMの感度が低いとのお話だった。   この種のラジオの修理、改造に付きましてはこちらの ホ
ームページ https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ からお問い合わせ下さい。

前面の一番右に Double Super, ON-OFF のスイッチが在るが一体これは何の切り替えか?

 

FMは79MHz以下で感度がガクンと落ちたが、これより上では特に問題は診られなかった。 
SW1、3での周波数表示に少なからずズレが診られた。

今日は時間切れで画像をアップする時間が無かったがゴーサインを頂いたので修理に取り
掛かった。 半ば予想したことだがこの機種も中国製の特徴と云うか各種の困難が待ってい
た。    画像を見て頂くと早いのだがシャーシーを固定している+ネジの幾つかが、その真上
に別のネジが在りネジ頭が回せない。   他にも+ネジの頭部にネジロックが溢れており、こ
れまた1本1本+の凹み部分に熱を加えネジロックを取り除かなければ回せない。    国産の
物では有り得ないことが多く、単純なことにも時間を費やす。   何とかシャーシーを取り出し
たところで時間切れとなった。   スライドボリューム部分のクリーニングを行っておいたので
ガリ(接触不良)は改善されたと想われる。

 

8月22日 シャーシーをキャビネットに戻し、最も変化が実感出来そうなFMバンド下端の感度
の低い問題に取り組んでみた。 回路図が無くハッキリしないが多分アンテナ入力回路では
無いかと想像したが、バリコンのトリマーを回しても変化が無く、インダクタンスが少な過ぎる
感じだったので(密巻きとしてもなお)ダスト・コアを加えた結果可成り感度が増加した。

 

念の為共振周波数を診てみよう。   実際にこの部分の共振周波数を測定したみたが約83MHz
だった。 トリマを回しても共振周波数は変わらず回路が切れているのかも知れないが確認する
のは大事となる。 上手くダスト・コアをコイルの近くに固定する方が現実的と判断した。

 

8月23日 元のダスト・コアでは可成りマスが大きく、振動に依ってズレて仕舞うことが考えられる
ので小容量のコンデンサを加え共振周波数を80MHz程に落とした。 更にダスト・コアを半分にし
てコイル内に収めパラフィンで固定した。 こちらの感度試験に使用しているインターFM東京76.1
MHzも受信出来たのでお預かりした時の感度に比べると可成り感度は増加したと云える。

 

8月24日 SW1と3の周波数のズレを補修した。 上はラジオ日経 (6.055KHz) 受信時。

上は6,055KHz補正後と、下はSW3での18MHz補正後。


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