テレビ修理-頑固親父の修理日記

古いテレビ、ラジオ、カーラジオ、アンプ、プレーヤ、電話機の修理のご案内です。古い物でしたら何処の国の物でも略OKです

ビクター TD-694

2016-05-12 12:42:23 | Weblog

   RCA Victor, 6-HF-5、Aurex, SR-V50 それと アカイ のコンポを取りに来られた川口のHさんが
今日は Victor のオープンリール TD-694 をお持ちになった。 動作しないとのお話だったがど
の程度なのか通電してみた。 モーターは回っていたがテークアップ側のリールは動かず早送
りも、巻戻しも全て動作せず捨て様とのことだったのでならばと頂戴した。

仕事場を後にする前に内部を見てみたが、本来の状態が分からないので確実では無いがモー
ターの軸に多分在ったのでは無いかと想われるゴム・ベルト(Oリング)が無くなっていた。 
時間をみて少しづつでも取り組んでみよう。

5月21日 昨日仕事場を後にする間際に少し動作を診てみたが Rew.時とF.F.時上の画像の略
中央に在るモーターのシャフトが2mm程高いことが分かった。 今日も引き続き動作を診て
みたが何とモーターの回転方向が逆と分かった。 サテ如何にすると反転させられるのか?

 

上の画像に見えているゴム・プーリ(2個)が可成り硬くなっておりこのままでは無理かも知れない。

 

5月22日  この種の物に詳しいメンバーのJさんに聞いたところオートリバース機能のある物に
はモーターを逆転させる機能がついているとのお話だった。 同様のことはジュークボックス
の中にも見られ、一つの回転機構で盤面の表裏を演奏する場合、モーターの回転方向を反転さ
せ実現している。  ただ今回の機種ではそれらの必要が無く単に反転して仕舞ったと想われた。

怪しいのは進相コンデンサで早速当ってみた。

容量計ではオーバーロードを示し、抵抗値は約180Ωで最早コンデンサではなくなっていた。

コンデンサはMPの2.1μFだったが手元に同様の物が無くケミコンをシリーズに繋ぎ代用した。

使われていたアイドラが可也硬くなって仕舞っていて上手くドライブ出来なかったので探した結果
以前廃業した電気屋さんから貰った物の中にソニーさんの物が在ったので近々組み込もう。

 

5月28日 アイドラを交換し殆どの機能は良好となった。

モーターの取り付け位置がもう少し左と想われたので裏面の固定ネジを緩め本の少しだが左に
移動させた。

5月29日 実際にテープを走行させてみた結果フィード側のスプールがイナーシャでテークアッ
プ側より回って仕舞い、結果テープがたるみ、オートストップが機能して仕舞い、モーターの電
源が切れて仕舞うことが何度も診られた。 軽くブレーキを掛ける必要が有ったので厚手の布
製テープでフェルトの代わりをさせたが適当な物が見付かったら交換しよう。  結果リワインド
に必要なモーターのシャフト上部に取り付けるOリングが未だなのでリワインドは不確実だが
他は一応動作し、実際に以前録音されたテープを再生してみた。

 


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