テレビ修理-頑固親父の修理日記

古いテレビ、ラジオ、カーラジオ、アンプ、プレーヤ、電話機の修理のご案内です。古い物でしたら何処の国の物でも略OKです

Philips, F6X66A Stereo Radio Gramo (1956)

2015-01-08 15:09:08 | Weblog

 

昨年末から今か今かと首を長くして待ち侘びていた Philips, F6X66A がヤット今日の午後1時~2時
の間に届く予定と聞き、昨日から仕事場の片付けを始めた。(今回の物のサイズは確か幅が94cm
程有ったと記憶しており、何時もの仕事場の状態では入れられない) 午前中からお知らせ頂いた
S運輸さんの問合わせ番号で配達状況を確認していたが、11時44分に横浜に届いていたのでこの分
なら予定時間に届きそうだと考えていた。  ところが2時半まで待ってみたが届かず、S運輸さんの
サイトに在った問い合わせ先(東京)に電話をしたが、こちらでは分からないので担当から連絡
させるとのことだった。  その後10分程で横浜から電話を貰ったが、ドライバーに聞いてみないと
その荷物を積んだかも、何時頃配達出来るかも分からないので引き続き調べ改めて電話をすると
のことだった。 それから20分程待ち再度貰った電話では一人では持てない物だったので二人で
周るルートに載せたので4時までにはお届けするとのことだった。とここまで記した所で偶々アイ
フォンのラジオコマーシャルでインターフォンの音が流れるのと同時に他の(我が家の)インタ
ーフォンも鳴った気がしたので確かめたところS運輸さんだった。 イヤハヤ重い、重量は確認し
なかったが通常40Kg以上の物は腰痛再発の心配が有り扱わないことにしているが、どうもそれを
大きく超えている様だった。

ターン・テーブルも Philips の物で 16~78 rpmの4スピード・モデルで、下は付属のオート・チェ
ンジャー用パーツや予備のカートリッジとレコード・クリーナー。  サテ、初めて見るがこのアー
ムはどの様に使うのか?

上はスピーカー用出力コネクタ。 下はターン・テーブルのカートリッジ用(出力)コネクタ。

上は(多分)ターン・テーブル用220V電源コネクタ。何とかシャーシーを取り出したが何とも埃が凄
いので先ずはそれを払うところから始めなければならないがここまでで1時間を要して仕舞った。

外は既に暗くなっていたので清掃は明日の朝からにしようかとも考えたが矢張り我慢出来ずシャー
シー部分の清掃に取り掛かった。清掃後撮影を行ったが時間切れで明日アップすることにしよう。 
ところで今回のラインナップは EF89-ECH81-EBF80-ECC83-EL84(x2)-EF86-EM80-EZ81 で、中波+短
波4バンドでFMが未だカバーされて無いのが惜しい。 

1月9日 昨日に引き続き朝から取り掛かった。キャビネット内外の清掃を終えいよいよ通電してみた。

ターン・テーブル専用の真空管 EF86

前面のガラス・パネルも可成り汚れていたので簡単に清掃を加えた。

一応中波は動作したが音量が少なくマジック・アイ(下の画像)も暗く動作はハッキリしなかった。

音量が少ない以外にも VR にガリが診られ切換スイッチ全般に接触不良、機構的な問題が診られた。

次いでターン・テーブルの動作を診てみたが回転せず当然オート・チェンジャーは全く機能しない。

カートリッジは予備と云う訳では無く、SPとSP以外で交換する物と想われた。片方のレコード針
が無いMと記された方がSP以外、EP/LP用だろうか?目下未確認(取説には記載が在るハズ)。

通電したままで確認作業を続けていたがターンテーブルが少し回転し出した。どうも機構系にアレコ
レ問題が在るのだろうが間もなく60年を迎えるので無理は無い。サテ何を優先させるか伺ってみよう。

念の為二つのカートリッジの動作を診てみた。 起電力はレコード針の無い方が大きかった。

次いで別のカートリッジを組み込む可能性をみてみたが何とかなりそうだったが、その前にターン
テーブルが先ずは上手く機能しないことには意味の無いことなのだが。

最初ウーハーが何処に在るのか不明だったが、底面 が少し斜めになっており底に在った。

1月10日 絶縁劣化が考えられるペーパー・コンデンサを全て交換したので、今日は朝一で連続
試験に取り掛かった。 当初こちらで何時も試験に使用しているヤマハのスピーカー (NS-3MX)
ではやけに低音が強調されておりアレレとなったが、本来のスピーカーに繋ぎ変えた結果、予想
通り非常に素直な音に変わり安心した。 既に2時間ランニングを続けているが流石に良い音と関
心しきり。  サテ、次は機構部分の問題が大きいと想われる切換 (ピアノ) スイッチ部分に取り掛
かるか?

1月11日 ピアノ・スイッチ部分の動きも、接触不良も実用上問題無いレベルとなった。 次いで
iPod用のアダプタを作り好結果を得た。(ラジオ入力とパラになる回路なのでiPodを繋いだままだ
と音量が減少するのでiPodを切り離すスイッチを設けた)。

1月14日 ターンテーブル部分に取り掛かった。今日はオーディオ関連にも詳しい友人のMさんに
も手伝って貰えることになり、特に彼の手になるストロボ・スコープが大いに役に立ってくれた。

これまでにもオートチェンジャー機能付きのターンテーブルは何台か手掛けたが、今回の物の様に
トーンアームが上に上がったままで、盤面に落ちないと云う経験は無く、一時はどうなるかと想わ
れた。

オートチェンジャー機能は諦めるとしても、如何にしてトーンアームを盤面に落とせるか難航した
がMさんの機転が功を奏し上手く落ちてくれた。(演奏の開始、終了は手動に頼ることになるが)

ストロボとMさんの手になるストロボスコープで回転数を確認した。 実は当初ヨーロッパ製の装置
なので通常は50Hz用として作られているので今回お使い頂く60Hz地域では回転数の問題が起きるこ
とが一番気になっていたが幸い米国等えの輸出を考慮したモデルの様でモーターは60Hz用が使われ
ていた。

元々使われていたクリスタル・カートリッジが使えるかどうかも心配していたが驚いたことに間も
なく60年となる物が可也良好に機能してくれた。実際に本体に接続し動作を確認し終わりとした。

 

1月15日 昨日に引き続き作業を進めた。モーター用電源が不安定だったので原因を確かめてみた。
上の画像に見られるトーンアームを乗せる部分の中央は本来出っ張っていて、トーンアームを外す
と電源が入る構造になっているのだが、このスイッチ部分が壊れていたので適当なスイッチで置き
換えることにしよう。

オートチェンジャーの機能を完全に殺せた訳では無いので時に演奏開始に梃子摺ることがあった。
可成りコツを掴むまでに工夫が必要かも知れない。

1月16日 ゴーサインを頂いたのでレコード針の無くなっていたカートリッジ M に LP/EP 用の
クリスタルカートリッジを組み込んだ。

早速動作させてみたが音質はドラスティックに改善され、高音域も良好だった。ただ想定された
ことだがこの機種の元々の回路には入力電圧が大き過ぎるので先日用意したiPod用入力に信号を
加え好結果を得た。 

始めて12インチ盤で動作を確かめたが予想以上に良好だった。 但し電源周波数の問題があるので
回転数は本来より約4 rpm早い。 *60Hz用モーターを50Hzで45rpmで動作させたので回転数は約
37.5rpmとなる。サテ後は如何にオートチェンジャー機能を殺すかが問題だが明日頑張ってみよう。

 

1月17日 朝一で部品屋さんに寄りコードの端に使うスイッチを購入して来た。 これでターン
テーブルの電源をON-OFFしよう。 その前にオートチェンジャーの機能を殺すべく分解に取り
掛かった。 上は元の状態。

 

云うまでも無いがオートチェンジャー機能は殺してもターンテーブルとしては従来通り機能しな
ければならないので分解はしても常に元に戻せる様にしておかなければならず何とも神経を使う。 
今回もトーンアームを水平方向に回転させる機構の下側の軸受けの構造が分からず可也難航した。

イヤハヤことは想定以上に複雑で、先日ターンテーブルに要すると想像した時間以上の5時間近く
を費やして仕舞った。 何とも疲れた!

電源スイッチを設けついでにターンテーブル表面部分の清掃も簡単に行いキャビネットに組込んだ。

7インチと12インチの両ディスクで動作を確認し好結果を得た。

1月18日 部屋が寒い状態で動作を確認してみたが若干ターンテーブルの回転トルク が不足してい
る様だった。 これまで110V入力に100Vを加えていたが昇圧トランスを用意するのも簡単ではない
ので90V入力に設定を変え(下の画像)好結果を得た。

 


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