テレビ修理-頑固親父の修理日記

古いテレビ、ラジオ、カーラジオ、アンプ、プレーヤ、電話機の修理のご案内です。古い物でしたら何処の国の物でも略OKです

Ford Shoebox (1949) 用 カーラジオ(再)

2018-11-24 11:35:12 | Weblog

今年8月に修理、改造を行った物が動作はするがラジオを受信していない時のノイズ(ハム)が気に
なるとのことでお送り頂いた。 この種の物の修理のご依頼は HP http://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ に
お願い致します。

勿論修理後動作確認をしており解せなかったが早速通電したところ確かにハムは出ていた。

念の為電源のブロック型電解コンデンサに別の物を外付けしてみたが若干ハムのレベルは低下したが
完全に無くす事は出来なかった。 (実際にラジオを聴いている際は殆ど問題にはならないのだが)

11月26日 昨日は電源の平滑用ケミコンだけでは無く、電源入力のパスコンや共振用のブースト・コンデ
ンサも換えてみたが変化は殆ど無い、と云うより寧ろ悪い結果となって仕舞った。

11月26日 何とも納得が行かずヒョットしてと気付いた点を仕事場で回路図を広げ確認してみた。 この
予想が的中すれば状態は可也変わることとなる。 

 

11月28日 昨日は来月で34年目を迎えるCGの集まりが目黒で有る為に夕方仕事場を後にしたが
午後一昨日もしやと気付いた点を確認してみた。 上の回路図で R2 (125Ω) と記されているグリッド
バイアス調整用の半固定抵抗で、ここが大きくなると平滑回路に問題が出ると想像した。

この半固定抵抗の抵抗値は約130Ω (Min) で上の方は数KΩだった。 ここは以前回したことが有りそ
の前に赤く印を付けておいたが結局最小値だった。 念の為1KΩのVRを加え変化を診てみたが何も起
こらなかった。

これ以外に元々の機械式バイブレータでも動作させてみたがこちらも変化無し。 最早打つ手は思い浮
かばず助け舟をMさんにお願いした。  回路図には入力電圧7.2Vでの各部の電圧が記されていたが
整流管のカソード電圧205Vと実測値156V (入力6V) が少し気になる。

11月29日 今日はMさんにお願いして二人で取り組んだ。 先ずバイブレータで発生する矩形波がヒー
ター回路にも載っていることをMさんが見付けて呉れた。 今回何時も使っている直流電源の最低電圧
が8V程なのと突入電流が5A近く保護回路が機能して仕舞うので途中に0.5Ωの抵抗を使っていたがこの
抵抗の負荷側にバイブレータの120Hz成分が発生していた。 そこで電流容量の大きな電源に交換しハ
ムの成分は可成り減少した。 ラジオをご依頼主の車の電圧12Vに改造すれば良いのだが可成り費用も
掛かることなので何とか6Vで使える様にはならないかと更に取り組んだ結果Mさんが出力段6V6のカソ
ードのバイパス・コンデンサを大きな容量の物にすればドラスティックに減少することを見付けて呉れ
た。 イヤハヤ想定していた原因とは大きく異なっていたが好結果が得られやっと胸を撫で下ろした。

 


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