今日の1台目は久し振りの Motorola 114 と記されたカーラジオだが Motorola と技術提携したのか
定かでは無いが英国製の物だった。 この種のカーラジオの修理、改造のご依頼はこちらの ホー
ムページ http://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ にお願い致します。
車に取り付ける為の簡単な物(ブラケット)も添えられていたがサイズが合っていない。
早速通電してみたが電源ラインが見事にショートしていた。
上のカバーを外し驚いたが電源ラインの被覆が熱で溶けたのか?裸になって切れていた。
切れていた電源ラインは低周波チョークの巻き線をそのまま使った様だった。
途中から電源を加えパイロットランプは点灯したが音声出力は全く無かった。
回路を診るには下のカバーも外す必要が有るのだがネジの頭部が可成り変形していた。
合計3本のネジに問題が見られた。 変形しているネジを内側から見たのが下の画像で赤さびが酷い。
誤って逆の極性の電源を繋いだとすると終段のパワートランジスタ等が壊れている可能性が高い。
11月17日 昨日は腹立たしいことが続けざまに起こり仕事どころでは無くなったので早めに仕事場
を後にして隣駅のホームセンターに工具を探しに行き目星を付けておいた。 イヤハヤ錆が凄い!
ゴーサインを頂いたので工具をどうするか迷った。 土曜日まで待てば北海道から戻る N さんが
(彼は車のレストアを趣味としているがそれは個人の趣味の域を大きく超えている)工具を持って
来て呉れるのだが、どうも気の短い自分には土曜日まで待てず昼前にホームセンターに向かい
昨日目星を付けておいたネジザウルスを購入した。
3本の内の最も難航した最後の1本も何とか外せた。 しかしカーラジオにも既に数百台取り組んだ
がネジが外れず難航したと云うのは初めての経験となった。
ヤット裏蓋を開けた。
想像通り過電流に依ってパターンの一部が溶断していた。
電源ライン短絡の原因は先ずメインのデカップリン用 1,000μF/16Vに在った。 交換後テスターで
は短絡は直った様見えたが、実際に電源電圧を加えると未だ直って無かった。 念の為もう一つの
470μF/16V も換えた結果電源ラインの問題は払拭出来た。
溶けていた電源ラインの配線を変えたりして実際に放送を受信してみた。
電源の消費は適当な音量で 12V 約 0.2A だった(ランプの消費電流を含む)。