テレビ修理-頑固親父の修理日記

古いテレビ、ラジオ、カーラジオ、アンプ、プレーヤ、電話機の修理のご案内です。古い物でしたら何処の国の物でも略OKです

SONY, CRF-320

2017-10-22 16:51:15 | Weblog

一昨日だったか CRF-320 のダイアルが狭い範囲しか回らないが修理可能かと云う問い合わ
が有り構造がどうなっているのか自分の物で診てみた。 この種の受信機の修理に付きまし
てはこちらの ホームページ http://www2.odn.ne.jp/~cac55760/ からお問い合わせ下さい。

以前からSメーターが動かず、FMのダイアルがバンドの外に行って仕舞ったきり戻らないと云
う問題を抱えていたので先ずそれらの修理に取り掛かった。

メーターの固定は単に側面を爪で引っ掛けているだけなので外すにもどれ位の力を掛けて良い
かが分からず神経を使った。

ズットこの位置で止まったままでピボットが固着して仕舞ったのかと想像した。

上の時点ではひげゼンマイの状態は可笑しく無かったのだがフト気付くと、固定されていたと
ころから外れブラブラしていた。

ひげゼンマイは非常にクリチカルで普段触らない様にしているがそうも言っておれず駄目元で
半田付けを試みた結果上手く固定出来た。 但し一回転少ない可能性が有る。

左方向に戻すテンションは少し減った可能性が有るが実用上は略問題無さそうだった。

次いでデジタル表示とダイアルの表示位置のズレに取り組んだが好結果は得られずこの機種
のマニュアルを一部ダウンロードしたところで時間切れとなり帰路通勤電車内で目を通した。

10月24日 アレコレ診ている内にカウンターの周波数表示とダイアルのそれが若干異なっている
ことに気付いた。 6,055KHz受信時のダイアル表示は6,090KHzと35KHzの差がある。

しかもこのズレの量が周波数に依って異なっていた。 先ずVCOの動作を診てみたが周波数を変
えても末尾の055KHzは変わらず一定なのでここには問題は無さそうだった。

単にVFOの機械的直線性の問題と想われ調整はグレーのカバーが被せられたCT901で補正する
しか無いが、これで直線性が改善される訳では無いが。

ところでこのVFO部分の調整法に付いてはサービス・マニュアルには記されておらず、単に問題が
有ったらこのユニットを交換せよとしか記されて無い。 マア業務用とは異なりコンシューマー用の
受信機に細かいことを要求しても無理なのだろう。 念の為この辺りに明るい友人に聞いてみよう。

友人がこれまでこの機種を何台か手掛けた経験では5-10KHz程度の誤差は診られたとのこと
だった。 ただ流石に35KHzは誤差が多き過ぎるとのことだった。 近々調整してみよう。

12月27日 二月振りに周波数の合わせこみを行った。 上は本来3.455MHzでなければならない
つまり25.2KHz低い。

これも本来は2.455MHzでなければならないので64.2KHzも低い。 上下を何度か調整しズレ
は4~5KHzに収まった。

12月29日 シャーシを組み込動作を再確認したがSメーターの振れが少ないと感じた。 またメイン
のノブが途中で引っ掛ることが有った。  それとこの機種ではMWにもRF Amp.が使われているがそ
れにしては感度が悪い様感じた。 

 

上の7.059MHz受信時の調整方に若干疑問を感じたので別の方法を採り調整し直した。

時計用電池のマイナス側の電極の腐食が酷かったので交換した。 メインの電池用電極にも腐食
が診られたが、こちらは電極を磨くだけに留めた。

12月31日 954KHz (JOKR) を窓の外に垂らした6m程のアンテナで受信したところ。 若干トラッキ
ング・エラーも有る様だった。

 

1月2日 今回の機種をネットオークションに出品してから幾つかの問題が見付かったので一度出品
を取り消し細部の調整、修理に取り掛かった。 幸いMWのOSC, RF は後部から調整可能だった。

上はこちらで最も電界強度の高い JOLF (1,242KHz)。下は JOKR (954KHz) 共に調整前。

下はトラッキング調整後の JOKR で可也感度は上昇した。 しかしこの機種のMWの周波数表
示には少し無理が有るのでは無いかと感じた。 (周波数がピッタリとは合わない)

MWのトラッキング調整は好結果が得られヤレヤレと一息付いたが、メインのダイアルが引っ掛る
問題がこれまでよりズット大きくなった。

仕方無くメイン・ダイアルの機構部分の分解に取り掛かった。 上、下の画像に見られる様メインの
プラスチックギアにクラックが入っており最早修復不能かと想われた。

一度殆どのギアを外し硬くなっていたグリスや余分な油を取り除いた。

こちらもプラスチックギアの一部が欠損していた。 駄目元で組み上げ動作させてみたが何とか使え
るレベルとなり、実際に幾つかのバンドで使ってみたが殆ど問題にはならなかった。

1月5日 ネットオークションに出品している今回のモデルが今晩落札される予定なのでそれに先駆
け動作確認をしてみた。 結果これまでと違う感じでメイン・ダイアルに引っ掛る問題が診られた。

上のダブルギアの部分に使われているスプリングが作業中に飛んで仕舞いここまでかと想ったが
幸い丁度良い物が見付かった。 

しかしこの部分を何度分解したことか、幸か不幸かスッカリ慣れて仕舞った!

組み立て幾つかのバンドで動作を確認した。 上は北京放送、下はWWV?受信時。

 


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