テレビ修理-頑固親父の修理日記

古いテレビ、ラジオ、カーラジオ、アンプ、プレーヤ、電話機の修理のご案内です。古い物でしたら何処の国の物でも略OKです

三洋 12-P7A

2021-01-18 11:01:02 | テレビ

今日お預かりしたのは三洋の 12-P7A で自分でも確か同じモデルを持っていて以前レストアした経験
が有ったと想う。 この種のテレビの修理のご依頼はこちらの HP http://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/にお
願い致します。   お願い:mizutani xxxxx さんコメント等は送らないで下さい。

分解しようと底面を診てアレレとなった。 一部にクラックが診られたが輸送中の破損か?

一応略元の形に戻せないことも無い様だが完全では無い。

早速通電を試みたが全く電源が入らなかった。 先ず片方のヒューズが飛んでおり、またヒューズ・ホ
ルダーの接点が全く機能していなかった。 仕方なく接点を磨き半田付けした。

一応電源は入る様にはなったがヒーター回路は断線している様だった。

回路を端から追って行った結果上の抵抗 (56Ω)が断線しており、パイロット・ランプも繋がって
無かった。 *後日抵抗値は 56Ωでは無く、正しくは 5.6 Ωと知ることになる。

ブラウン管のピンは7本しか無く1本足りない。 調べた結果5番ピンは省いた様だった。

ソケットのキーが無くなっていた為直ぐには分からなかった。 ヒーター回路は全て繋がり無事真空管
全てが点灯した。

+B電源回路の電解コンデンサに可成り問題が在りそうなので先ず全て交換するか?

  最初に1次側の電流を見ながら電圧を上げて行ったが、その際ヒーター回路が繋がっていないにも
関わらず90V程で2.5Aの電流が流れていたので+B電源の入力側の電解コンデンサに問題が有るこ
とは確かで夕方早目に仕事場を後にして石川町に向かった。 持って行った回路図を忘れて来た!

1月19日 昨日購入した電解コンデンサを組み込んだ。

100Vでの入力電流は 1.39A と可笑しくない値だった。

一応振幅は小さかったが高圧が出て輝線が現れ、水平偏向も一応為されていた。

1月20日 水平偏向、垂直偏向、同期分離に関係するペーパーコンデンサの交換に取り掛かった。

サテ一度通電してみるか? 今日は既に外が暗くなって来たので明日。

1月21日 一応回路図上で交換しておいた方が無難と想われるコンデンサ類を交換したので通電して
みた。

一応垂直振幅は小さいが映像と音声は出た。

1次側の電流は約1.28Aで良好な値だった。

サテ垂直出力には 9R-AL1 が使われており、この真空管は日本独自の物なのでこの真空管に起因し
ている問題では無いと良いのだが。

9R-AL1 の代わりになる物は無いかと探してみたピンアサインだけなら 10DE7 が使えそうだが差し替
えてみたが却って振幅は減少した。 何か見落としが有るのでは無いかと改めて回路を診てみた。
動作としては垂直発振のプレートの電位が低いことが起因していると想像し、その状態に至る可能性
が高いのは C504 (上の回路図に赤い印しを付した)0.01μFの絶縁劣化が想像出来るので交換した。

予想は的中し垂直振幅の問題は一挙に解決した。 (画像に見られる黒帯はデジカメの問題)

ヤレヤレとキャビネットに組み込み改めて通電したところパイロット・ランプが突然消えた。   ヒューズ
が飛んだのかと診てみたがヒューズでは無かったが内部から煙が可成り立ち上っていた。
切れたパイロットランプの定格は 3V/0.25Aだった。 この値から先日パイロット・ランプに並列に繋が
っていた抵抗を 56Ωと考えたが実際は 5.6Ωの可能性が高そうだった。  改めて先日の画像を見直
したが矢張り 5.6Ω だった。 シッカリ確認しなければ、反省!  因みに自分では 5.1Ω を使った。

1月22日 改めて組み込み、次いで動作確認を行い好結果を得たので梱包に取り掛かった。

 

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