テレビ修理-頑固親父の修理日記

古いテレビ、ラジオ、カーラジオ、アンプ、プレーヤ、電話機の修理のご案内です。古い物でしたら何処の国の物でも略OKです

JRC, NRD-515

2022-04-07 14:04:24 | 通信機

今日お預かりしたのは初めてとなる JRC, NRD-515でダイアルを回しても周波数が全く変化しない
とのお話だった。 この種の受信機の修理のご依頼は HP http://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ にお願い
致します。

早速通電し伺った症状を確認した。

お話からはパルスジェネレータの問題だろうと目星を付けた。

何せ初めての機種で前面パネルの取り外しにも想像以上に時間を要した。

何とかパルスゼネレータを外した。

光源の赤色 LED, 2個が見えている。

フォト・トラに繋がっているトランジスタの各コレクタの波形(上下は感度が異なる)。

時に2チャンネル共コレクタに出力が出たが不安定だったので LED に流す電流を少し増やした。

結果途中までは信号が出る様になったのだが後段では残念ながら出なかった。

U2A, U2D に問題は診られなかったが同じ IC の U2C, U2B に出力が出ない。 U2 の交換は梃子
摺ることが想像出来る。

4月8日 昨日は早めに閉め部品屋さんに向かい IC を購入した。

先ず IC2 (4001) を交換した。 配線を終え動作確認をしたが最初昨日動作しなかった U2C の10
番ピンに出力が出たので喜んだが、もう片方の 4 番ピンには出力が無く、再度 10 番ピンを当た
ってみたが出力が無くなっていた。 仕方なく IC3 (4011) を交換してみたが変化は無かった。

 

永年測定器の設計に携わっていたクラブメンバーの一人 M さんに診て頂くことにした。

4月12日 Mさんの所から戻ってきたパルスゼネレータを組み込んだ。 一瞬動作した感じが有
ったが周波数は変わらず UP/DOWN スイッチで周波数を変えたが上の 1,244KHzではニッポン
放送 1,242KHzを受信しているが、何故か下の FEN, 810KHzは受信出来なかった。 

上はラジオ日経 (6,055KHz)、下は北京放送 受信時。

上の NHK 第一 (594KHz) は良好に受信出来ていたが TBS (954KHz) は何故か受信不可。

別の北京放送。 何故か 0MHz の同一バンド内でも感度の差?が大きかった。

4月16日 M さんに再度送った物が戻って来たので輸送に依る問題が無いことを確認した。

しかし今回、問題の元凶は PG に在るのでは無いかと云う予想に間違いは無かったが、動作の
確認にはこちらで使っている様な周波数特性の悪いアナログ・オシロでは非常に困難だった。
また電源ラインの容量が若干不足している様で本来 5Vの VCCが末端では 4.85V しかなかった。
それと業務用の受信機では中波の放送帯の感度を落としていたり ATT を組み込んでいる物も
診られるが今回の物では BPF を使っているので同一バンド内で大きく感度が変わるのは当然
だった(普段回路図は D/L するが取説に目を通すことは先ず無い)。

 

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