一台目はパナソニックの RJX-4800D で姉妹機種は数台手掛けたので何とかなると想像した。(AC コ
ードが無く探すのに時間を食った) この種の受信機の修理、改造に付きましてはこちらの ホーム
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お話ではFMは何とか受信出来たが、他は受信出来なかったとのことだった。 確かにFMは可也の
感度だったが、MWは感度が低く、こちらで最も電界強度の高いニッポン放送はマア良好に受信出
来たが他は可也低感度で、短波に至っては全く受信していなかった。 近々細かく診させて頂こう。
9月18日 修理に取り掛かった。 何と云っても短波が全く受信出来ないのが解せない。
先ず第一局発の出力を診てみたが問題は無かった。
次に第二局発の出力を確かめてみたがここも問題は診られなかった。
入力段から信号の流れを確認して行った。
第一混合の出力(2MHz)の出力に入っているT2の出力がやけに小さかった。 このT2の接続は
上の回路図と一部異なっていたが1番ピンの出力レベルが殆ど観測不能だった。
仕方無くT2を分解してみた。 1-3番ピン間に入っていたチタン酸バリウムコンデンサの値は不明
だが抵抗値は約5KΩと異常な値を示していた。 何とか外そうとしたがバラバラになって仕舞った
(下の画像)。 T2のコイルは実際には3-2番ピン間に入っおり、2番ピンはグランドに落ちていた。
壊れたチタコンの容量は不明だが試みに220pFを繋いだ結果良好に機能し出した。 (昨日試み
に220pFを使ったが、正しい値を調べてみたところ何と220pFで良いことが分かった。 9月19日)
上はラジオ日経6,055KHz受信時、下は7MHzハム・バンドのA3用7,195KHz受信時。 高感度だ。
受信周波数と表示の間に11~19KHz程の差が診られる。 しかし7,195KHzにOn Airしている局
の多くは数100Wを出している様で誠に強力なのであります。*QSO中に600Wの話が出ていた。
9月19日 周波数表示のズレに取り掛かった。 この機種では第一IFに2MHzが採用されているが
この為の局発にはバンドに依って+455と-455KHzが必要となる。 上は本来2.455KHzでなければ
ならないが11.5KHz程低かった。 下は調整後。
これも本来1.545MHzで無ければならないが6.8KHz程低かった。 下は調整後。
次いでMWの感度が低い問題に取り組み、幸い好結果を得ることが出来終わりとした。