今日お預かりした3台目は三菱のリニアトラッキング方式のレコードプレーヤ LT-5V で昔オーク
ションで購入した時は2度だけ良好に機能したが、直ぐに動作しなくなって仕舞ったと伺った。
初めて取り組む物なのと、殆どは制御回路の塊と云って良い物と想われるので可也難航するこ
とが想像出来るので精神的に余裕が有る時に取り組ませて頂こう。 この種のレコードプレーヤ
の修理、改造に付きましてはこちらの ホームページ https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ からお問い
合わせ下さい。
5月5日 目下お預かりしている修理品の最後となったが午後やっとこの機種に取り掛かった。
リードイン位置にカートリッジが中々行かないと云うお話しだったが、リードイン位置の調整は下の
画像の上部に見えている真鍮製の円柱(偏芯させて有り、前面から回転させると押し当てている側
面の芯からの距離が変わり、スリットが開けられている黒い板の位置が変わる。
先ずアレコレ動作を確かめる為にカートリッジから針を外した。
今回の機種の場合、ディスクサイズ認識の為の光学系のみ外から見られるが、トーンアームの
位置のセンシング、及び鉛直確認の光学系は外からは見えずこれらの動作をを如何にして確
認するかが問題と考えていた。
何度か動かしている時にこれで良いのでは無いかと想われたリードイン位置に行っていた。
どうも実際に針を付けてないとトーンアームの鉛直度を診るセンサーが機能せず、全体の動作も
上手く行かない可能性があるので針を付け動作を診てみた。 盤面に当る力が弱い様感じたの
で若干針圧調整ウエイトを調整した。
リードイン位置を何度か動かし微調整した結果上手く機能し始めた。
結局時間一杯動作を確かめてみたが、少し時間を置いたりして結局12回演奏を確認してみたが
全て上手く機能していた。 ミュート回路が機能している為か演奏開始と共にいきなり音が出るの
に若干違和感が有ったが、どうも演奏開始前のノイズが有った方が自然な気がする。 明日また
動作を確認し終わりとしよう。
5月6日 昨日の続きに取り掛かった。 先ず昨日のEPを掛け動作に問題が無いことを確認し
LPに交換し、リードイン動作を5度確認したが全て問題なく機能していた(回転数微調整済)。