今日お預かりしたのは BRAUN の Audio 300 (1969) と Audio310 (1971) でこちらにとっては比較
的新しいモデルと云える。 この種のオーディオ機器の修理、改造に付きましてはこちらのホー
ムページ https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ からお問い合わせ下さい。
ターンテーブルがキチント回らないことがあり、電源スイッチに問題が在りそうとのお話だったが
実際は機構的な問題の様だった。 今日は時間切れとなったので細かくは明日確認してみよう。
4月3日 何せ初めて手掛ける機種なので不明な点が多いが実用上問題無くレコードを聴くこと
が出来る様にすることは可能そうだった。 但し本来の動きを知らないので細かい点は不明。
4月5日 FMのカバレッジの改造に取り掛かった(底板の固定ネジが一部無く、また一部はタッピ
ング・ビスが使われていた。 ゴム脚も一部欠けていた)。 日本バンドえの改造は上手く行った。
4月3日 こちらの機種には大きな問題が二つ診られた。 先ずトーンアームの支点の位置が低
過ぎ針が盤面に当らない。 何とも解せなかったがどうもトーンアームの回転軸を支えている部
分の位置に問題が在る様だった。 ここも何とかなりそうだったが、この様な初めて手掛ける機
種の機構部分の問題を見積もるのは実際に手掛けてみなければ何ともハッキリしない。 他に
選局ツマミ(AM/FM各々)が空転しており、ダイアル糸の張り方が間違っている可能性が高いが
サービス・マニュアル無しで取り組むのは非常に効率が悪いがどうするか?
4月4日 ゴーサインを頂いたので選局ツマミの空転の問題に取り掛かった。
選局ツマミが空転すると云う問題は経験が無く解せなかったが先ずAM側のダイアル糸のテンショ
ンを増やしてみた。 またドライブ・シャフトのところで滑っている様なので溶剤で脂分を落とした。
次いでFM側に移り、同様テンションを増やそうとしたところ....パンとダイアル糸が切れて仕舞った。
最も恐れていたことが現実となって仕舞い、この後想定した時間の倍近い時間を要して仕舞った。
何とかFM側に新たなダイアル糸を張り好結果が得られたので組み立てに取り掛かった。
ヤレヤレと組上げ動作を確認してみたがAM/FM共に改善はされたが残念ながら空転の問題は残
っていた。 さりとて無闇にテンションを上げるとダイアル糸が切れて仕舞う可能性が有り困った!
何も聴こえないのでは問題なのでAM(MW)はFEN、またFMはワイドFMのTBSを選んでおいた。
4月5日 気を取り直し再度選局ツマミの空転に取り掛かった。 AM側の問題は上の画像に見ら
れるバリコンのローターが何とも重く空転していた。 通常画像に見えているマイナスのネジを調
整することでギャップや回転トルクを調整出来るのだがこのネジが全くビクともしない。
FM側は駄目元でプーリー5箇所に注油した結果スンナリ動いてくれた。
一度諦め掛けたがネジ山を削り再度取り組んだが回らなかった。 最後にネジ山に合わせて削った
マイナスのビットを作りトライしてみたが全く回せなかった。 (インパクト・ドライバーは持っていない)