テレビ修理-頑固親父の修理日記

古いテレビ、ラジオ、カーラジオ、アンプ、プレーヤ、電話機の修理のご案内です。古い物でしたら何処の国の物でも略OKです

RT-176/PRC-10, Radio Rec-Xmtr (再)

2016-04-01 15:29:37 | Weblog

今日は PRC-10 に取り掛かった。 先ず裏面に薄く記されていた電源電圧と実際の回路が合
って無い様感じたのでこの機種のマニュアルとつきあわせた。  この種の送/受信機の修理、
改造に付きましてはこちらの ホームページ http://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ からお問い合わせ
下さい。

4月2日 簡単な電源を作り動作を診てみた。 一緒に在ったハンドセット H-90/U を繋いでみた
が音声出力が無く、また何もしなくてもコネクターを接続するだけでリレーが動作していた。

途中ケーブルの被覆が可也痛んでおり短絡して仕舞っているのかと想像したがどうも問題は別
のところに在る様だった。 本来のハンドセットH-33B/PTでは送話器、受話器に加えプッシュ・ス
イッチの回路で合計7本程が必要となるが4本しか無く根本的に違っている様だった。 受話器を
外したかったがびくともせず、接着剤で固定されている様だった(受話器の導通も無かった)。

この後、受話器の回路だけを活かし動作確認を続けたが今日は音声出力を得ることは出来なか
った。 ところがメイン・スイッチをOFFにしても若干ノイズが出力されるのが何とも解せなかった。

4月3日 昨日は回路図を持ち帰り通勤の電車内と我が家で眺め最後は寝床で眺めながら寝込
んで仕舞った。 幾つか解せない現象が診られたので不思議だったがアレコレ取組んだ結果分
かったのは本体とハンドセットを繋ぐコネクタに問題が在った。 一言で云うとハンドセット側のコ
ネクタに本来なければならないキーが無くなっていたことに起因していた。 つまり本来の位置で
は無いところに(回転)行って仕舞っていた為、諸々の問題が発生していた。 ここを本来の位置
に合わせた結果機能し出した。 ただ50MHzがダイアル上では約54MHzで受信出来、感度も低
い様なので引き続き取り組む必要が有る。

 

局発の周波数を調整してみた。 例えば50MHzを受信する為には45.7MHzにしなければなら
ないのだが何故か48.3MHzまでしか下がらなかった。 局発用のコアとトリマーを何度か調整
してみたが少し無理をすると発振が停止して仕舞い、何とも解せなかった。 (余談だが使わ
れていたのはベトナム語で、気を付けて 或いは 注意 の様だった、英語ではCAUTIONだろう)

まさかとは想ったが使われている真空管を確認したところ1AD4の代わりに5678が使われてい
たので、RFに使われていた1AD4と交換した結果スンナリ周波数は下がった。 

RFのトリマも調整した結果感度は上がった様で50MHzのハムバンドでの交信も受信出来た。 サテ
イヨイヨ送信部に取り掛かることにしよう。

4月6日 夕方時間が出来たので簡単な送信用の電源を作り送信部に取り掛かった。 (ハンドセッ
トH-33の入札をフロリダの友人に頼んでおいたのが落札出来たとのことだった) 送信部はスンナ
リ動作したが送信周波数が一定しておらず1MHz程変化した。 送信用のAFCがまともに機能して
ない様だったがここは少し複雑な回路なので時間が有る時に診てみよう。

4月13日 送信のAFC回路の動作がおぼろげながら分かったので再度送信部の調整に取り掛かっ
た。 発振周波数を追い込んで行くと急にAFCのプルインレンジが外れて仕舞い周波数が大きく下
がって仕舞った。 この為無理をしない範囲に留め、実際の送信周波数を何度かON-OFFし確かめ
てみたが約10KHz程度の範囲内に収まっていた。 この機種のバンド憚らは問題にならない範囲
なので一度これで終わりとし、ハンドセットがフロリダから届いてから最終試験をしてみよう。

コメント
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