先日テレビの改造依頼を頂き今週取り掛かることになるがその前に少し確かめたいことが有り
今日実際の実験を行ってみた。一言で云うと水平、垂直の偏向を外部から加えた音声信号で行
おうと云うもので水平、或いは垂直の片方のみ音声出力を加えてもよし、また両入力に加えリ
サージュ図形を描かせるのも面白そうだ。気になっているのは水平、垂直の各偏向コイルのイ
ンピーダンスと感度で今日の実験に使った物では垂直が約 14.7cm p-p/3V、また水平が約 16.9
cm p-p/1.69Vだったので感度としては垂直が約 5cm p-p/V、水平が約 10cm p-p/Vと水平が垂直
の略倍であった。 本来印加される偏向電圧 (流) の周波数比は 260倍近くあり垂直のインダクタ
ンスが可也高く、インピーダンスも高いことが想像出来る。 結果として想像以上に感度は高く、
左程高出力でなくとも十分偏向出来そうで一安心した。
水平は元々の自励周波数なので多分 15.7KHz程度 (受信はしてないので同期は掛かっておらず
若干低い水平周波数で走査しているハズ)。 垂直に 50Hzのサイン波を加えた。
垂直の偏向回路を残し水平に 50Hzのサイン波を加えた結果、線が細く (暗く) 見難くて恐縮です
が目視ではこの画像の半分程しか見えていないがシャッター速度が遅くこの様に撮影された。
水平、垂直に同一信号 (50Hz、サイン波) を加えた結果。 インダクタンスの違いからか位相差
が出て (感度差からも) 上の様な図形となった。 単純なサイン波なので結果も単純な図形となっ
ているが実際の音声信号では可也複雑な図形となりそう。