テレビ修理-頑固親父の修理日記

古いテレビ、ラジオ、カーラジオ、アンプ、プレーヤ、電話機の修理のご案内です。古い物でしたら何処の国の物でも略OKです

●Quad、FM Tuner

2007-09-20 23:24:57 | Weblog

今日お預かりしたのは英 Quad の FM チューナーでカバレッジを日本バンドに変えて欲しいと
云うご依頼でした。テスト用の簡単な電源を作り電圧を加えたところ既にカバレッジ変更が試
みられた様で 96MHzを 108MHz付近で受信出来ました。  タダ周波数は 85MHz付近までしか
下がらず、以前試みた方はここでギブアップされた様です。RF 部分を若干調整したところ 80
MHzまで下がりましたが未だ4MHz下げねばならず明日以降取り組んでみましょう。 しかし
回路は特別なものでは無くオーソドックスなものですので明日はオーソドックスに取り掛かり
ましょう (帰路回路図を眺めながら戻って参りました)。この種のチューナーの修理、改造に関
しましてはこちらの HP https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ からお問い合わせ下さい。

ラインナップは 6BH6-ECC81-6BJ6-6BH6-6AU6-EB91-ECC83 部品は整然と組まれている

フロントエンド部分のクローズアップ コイルの端子の片端は底に在りやり難い。またスラグ
同調のネジ (2mm程の物) は特殊で調整には専用工具が必要。

9月22日  回路はオーソドックスなのですがどうも一筋縄では行かず予想外に時間を要して仕
舞いました。  RF アンプ出力側、局発共に共振周波数に問題は無いのですが中々低い方に移行
してくれません。   仕方なく局発のグリッドに帰還を掛けているコンデンサの容量を増やして
みたところヤット好結果が得られました。 ヤレヤレ!

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●Grundig 3265U、4バンドラジオ

2007-09-20 00:36:41 | Weblog

今日お預かりしたのは非常に綺麗な Grundig 3265U、4バンドラジオです。 厳密にはGrundig-
Majestic のダブルネームで米国での販売を Majestic が担当したものと想像致します。  この為
AC コードはデタッチャブルタイプの物が使われており、フューズホルダーも米国仕様、長波
無しと云う物でした。  ご依頼は FM のカバレッジを日本バンドにすると云うことでしたが今
朝受け取った物は中波の感度が低く、音量も少なく、FM に至っては全く機能しておりません
でした。  先日お話しした費用より幾分嵩むことをお話し先に進みましたが先ず気になったペ
ーパーコンは全て交換し、中波の IF、及びトラッキング調整に掛かりましたが調整用のトリマ
6個の各々の目的が不明でバンド内を平らにするのに手間取りました。 FM は本来の ECC85 の
ところに TEN の 12AT7 が使われており動作する訳がありません (AF の初段も本来は ECC83 で
すがここにも松下の 12AT7 が使われておりました、gm の違いだけでこちらは使えない訳では
ありませんが)。  欧州製の FM のフロントエンドには時に理解出来ない回路がありますが今回
の物も RF の出力側と局発が互いに影響し合い、中々一筋縄では行きませんでした (以前 FM の
改造を試みた方が途中で諦めたのが良く分かります)、可也の時間を費やして仕舞いましたが何
とか好結果が得られ、IF とディスクリを調整し十分な感度と音質が得られヤレヤレと一日が終
わりました。 この種のラジオの修理、改造に関しましては HP https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/
からお問い合わせ下さい。

何故か ECC85 の代りに 12AT7 が使われていた。 電極構造は似ているがこれでは動かない。

遠目で見えないがペーパーコンは全て交換した。

ヨーロッパの FM フロントエンドには理解に苦しむ回路が良く使われている。  回路図でも有れ
ばもう少し分かるかも知れないが殆どの場合、RF の調整が局発にも影響し手間取ることが多い。

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