goo blog サービス終了のお知らせ 

テレビ修理-頑固親父の修理日記

古いテレビ、ラジオ、カーラジオ、アンプ、プレーヤ、電話機の修理のご案内です。古い物でしたら何処の国の物でも略OKです

八重洲 FGR-7

2023-05-26 15:07:11 | 通信機

今日の4台目は久し振りの 八重洲 FRG-7 で全く受信しないとのお話だった。 この種の受信機の修
理のご依頼はこちらの ホームページ http://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ (新) にお願い致します。

早速通電してみたがお話の様に全く受信には至らなかった。

最も怪しかった第一局発 (55.5~84.5MHz) は動作していた。 ところでこの機種は何度も手掛け
ており回路図は有ったハズだが見付からなかった。 再度ダウンロードするしか無いか。

5月27日 昨日は第一局発に問題が無いことを確かめて時間切れとなって仕舞ったので続きに取り掛
かった。 上はハーモニック・ゼネレータの出力で 1MHzの源発振+高調波成分。

実際の周波数を診てみた。 上は下端 54.616MHz、上端の周波数も確認したが86.195MHzだった。

次いで第二局発は上端 3.480MHz、下端 2.437MHzだった。(説明書では3.455~2.455MHz)

Pre Mix 後 BPF を通過した出力。 (52.5MHz)

4MHz の信号を加えた際の第一混合の入力端。 一応信号関係は良好で 6MHz辺りを実際に受信
出来たが何故か中波帯域を受信出来ない。 今日は午後都内で集まりが有りここで時間切れ。

5月28日 6MHz台でラジオ日経 (6.055MHz) を受信は出来たがイマイチだったので急遽簡単な逆L型
アンテナを外に張った。  下は S メーターの指示値。  *メインの周波数表示に若干ズレ有り。

7 MHz帯のハムバンドを聴いてみた。

15MHz帯で中国と想われる放送が何局か入感した。

A バンドではロックが殆ど掛からなかったので第一局発の周波数を若干調整した。 結果ロックが
辛うじて掛かる様になり A バンドも機能し出した。 (ただ本来の感度はもう少し高いのでは?)

上はバンド A で TBS (JOKR, 954KHz )受信時。 下はニッポン放送 (1,242KHz) 受信時。

FEN (AFRS) 810KHz受信時。LOCK の LED は本来は完全に消えるのが望ましい。バンド A
は 500KHzスタートなのでメインの周波数表示はどうなるのだろうか? (0=500KHzか?)

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

スタンダード AX400B

2023-01-11 13:48:24 | 通信機

今日の1台目は初めてとなるスタンダードの AX400B で電源が入らなくなったとのお話しでお預か
りした。 この種の物は積極的には手掛けておりませんが通常の通信機の修理等のご依頼はこちら
の ホームページ http://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ にお願い致します。

上は電池コンパートメントでの抵抗値、下は電流を確認したところ。

側面の FUNC ボタン等を押すと流れる電流が変わった。 つまり電源回路は繋がっているが機能
していなかった。 マイクロ・プロセッサ絡みとなると最早お手上げ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Collins, 75S-3B

2023-01-06 14:00:49 | 通信機

 今日お預かりしたのは Collins, 75S-3B で先日お預かりした機種の姉妹機の様だが構成等可成り
違っている様だった。 CD 版の取説を添えて頂いたが仕事場のPCでも我が家の物でも残念ながら
読めず取説を郵送頂くことになった。  この種の受信機の修理等のご依頼はこちらの ホームページ
http://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ にお願い致します。

1月7日 サービス・マニュアルとパイロット・ランプ用の金具を待っているが使われている真空管
の gm をチェックしておいた。 幸い(感度に無関係の出力管を除き)全て問題は診られなかった。

1月9日 ご依頼主からパイロット・ランプ周りの金具等が届いた。

調整の手順を確認する為取説を持ち帰った。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Collins, 75S-1

2023-01-04 12:13:35 | 通信機

今日の2台目は Collins, 75S-1 で初めてとなる機種だった。 USB/CW が機能しないとのお話だった
が、更に添えて頂いた 200kc事のキャリア調整  の意味が不明だった。 この種の受信機の修理の
ご依頼はこちらの ホームページ http://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ にお願い致します。

1月5日 動作の確認に取り掛かった。

上は LSB 用の 453.68 (453.65) KHzの発振波形。

予想通り USB 用は全く発振していなかった。

USB 用の 456.35KHzは死んでいた。

1月7日 水晶が出来て来ないと先に進めないので真空管の gm を測定した。 幸い受信感度に関係
する真空管は全て問題の無い値だった。

1月26日 予定より2日早く頼んでいた USB/CW 用の水晶が届いた。

-65V 回路用の電解コンデンサがパンクしていたので交換した。

早速水晶を組み込んでみたが負荷容量30pFで作られた物なので周波数が10Hz高かった。

補正用に 20pFのトリマと 8pFを加え周波数を 456.35KHzに合わせた。

周波数表示を合わせたいとのお話が有ったので診てみた。 7MHz帯での表示は-0.6KHzだった。

上は補正後の 7.00MHzでの表示。 ただ下の 15.00MHzでは +1.4KHz程となった(途中使われ
ている周波数変換用水晶の発振周波数を合わせる必要が有る)。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

JRC, NRD-515(再)

2022-12-19 14:11:21 | 通信機

今日の1台目は今年4月に診させて頂いた NRD-515 でその時は友人に手伝って貰いロータリーエン
コーダ部分を直し上手く動作していたのだが再度同じ状態になって仕舞ったとのことでお送り頂い
た。 この種の受信機の修理のご依頼はHP http://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ にお願いします。

中央部分に鎮座しているロータリエンコーダを外すには多くのビスを外し、且つ両方の基板を
持ち上げる必要が有り時間を要する。 緑のリード線は友人が+5V電源を元から引いたもの。

12月22日 エンコーダーを組み込み最終確認を行った。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ヤエス FR-101DD

2022-10-24 15:57:49 | 通信機

今日お預かりしたのは初めてとなるヤエス FR-101DD で VFO が機能しないとのお話だった。この
種の受信機の修理のご依頼はこちらの HP http://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ にお願いします。

先ずは症状を確認した。

回路を調べ始めたが VFO 回路に電源電圧+6V が加わって無かった。

基板 PB-1312B の +6V REG 出力に電圧が出ていなかった。 上は入力端、下は出力端の各電圧

上のレギュレータ用 IC (MFC6030A) は結構高額なので 3端子レギュレータ 7806 で代用した。

VFO も動作し出した。 +6V は BFO にも加えられておりここも動作しなかったハズ。

Sメーターの振れが少ないと想っていたが AGC を OFF にしていたのが原因だった。

一応動作し始めたがバンド切り替え始め多くの接点に問題が診られた。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

九四式三號丙無線機 四一號型受信機

2022-10-23 12:03:43 | 通信機

今日お預かりしたのは初めてとなる昭和18年3月製の94式3号丙無線機 41号型受信機で先ずは
動作確認に取り掛かった。  この種の通信機の動作確認、修理のご依頼はこちらの ホームページ
http://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ にお願い致します。

回路構成は 高周波増幅 UF134ー周波数変換 UZ135ー中間周波増幅 UF134ー検波 UF111A-第一段
低周波増幅 UF109Aー第二段低周波増幅 UY133A の 6球。

故障頻度の高い低周波トランス、中間周波トランスと調べを進めたが全て導通に問題は診られ無か
った。 次いで真空管に取り掛かったが検波管 UF111A のフィラメントが断線していた。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

五三號C型受信機 (九四式三號甲無線機)

2022-10-09 14:39:05 | 通信機

今日お預かりしたのは初めてとなる 五三號C型 受信機で全く音声出力が無いとのお話だった。この
種の機器の修理のご依頼はこちらのホームページ http://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ にお願い致し
ます。

上の中央のツマミの処にはヘテロダイン調整器と記されているがここは再生検波回路?と想われる
Uy-11M のスクリーン電圧を調整するポテンショメータで再生量を調整しているだけでヘテロダイ
ン調整器と云う名称には違和感が有る。

同一機種で良好に動作する物もお持ちとのことで真空管は良好に動作する物を添えて頂いた。

Uy-11M、 Uy-14M を初めて見た。 ( Uy-11M は空間電荷格子付きの物と聞いた)

マツダの Uy-11M で今回の機種以外で使われたのを知らない。

段間のトランスに問題が在るのでは無いかと想像し一つ一つ導通を確認して行った。

徐々に後段に移って行ったがヤット断線箇所が見付かった。

トランスは合計3個が使われていたが低周波1段目と2段目の断間トランス(部品番号㉔)の2次側が
オープンになっていた。

10月11日 2台目の物をお送り頂いた。

早速トランス類の導通を確認した。 結果部品番号㉔、㉗共に1次、2次共に良好だった。
ただ㉑の二次側は断線していた。

部品番号㉔の表側の固定ネジは外せたが奥のネジを外すのは至難の技だった。

固定のネジは2mmのマイナスネジで使われているナットは約3.55mmだが持っている3.5mmの
ボックスドライバは残念ながら使えなかった。

奥に見えているダブルナットが何としても外せ無い(略全てを分解する必要が有りとんでも無い
時間を要する)

2台目から外した 1:3.5 四号甲型トランス (部品番号㉔)河津無線電機(株)の昭和14年10月製。

困ったことに1台目の断間トランス ㉔ の取り付け方が2台目とは逆で外せ無い。

今日は通院の為に何時もより30分程早く仕事場を後にした。 その後メールを頂いていたが
何故か今晩は急に我が家からメールが送れ無くなって仕舞った。 ODN さん SMPT サーバが
故障したのでしょうか? 可笑しい!

10月12日 発送前にフィラメントの導通と、真空度の確認の為に電流を確認しておいた。 下はレ
オスタット最小の場合の電流 0.238A   (Uy-11M, -14M のフィラメント定格は共に 1.1V/60mA)

10月16日 Yさん本日ご提案頂いた方法も無論可能です。ただ現在入手出来る小型トランスでは本来
の増幅度の半分程しか得られ無いと想われますので音量は減ることが想像出来ます。 目下我が家か
らはメールが送れ無い為こちらに添えました。 明日仕事場から別途回答をお送りします。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

R-390A/URR

2022-09-27 14:49:17 | 通信機

 今日お預かりしたのは R-390A/URR でヤフオクで動作良好とのことで落札したものの AM が復
調されないとのお話だった。 この種の物の修理、動作確認等のご依頼はこちらの ホームページ
http://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/~cac55760/ にお願い致します。

裏面に SSB 復調用のアダプタ SB-390 が装着されていた。

早速通電し動作を確認した。上は NHK 第一(594KHz)、下は FEN(現在の名称は不明)810KHz

上は音声出力を表示している Line Level、下は TBS (954KHz) 受信時。

上はこちらで最も電界強度の高いニッポン放送(1,242KHz) 受信時、下は Line Level。

ヘッドフォン出力で確認していたが、Local Audio 出力でもスピーカーを動作させてみた。

先日 R-390 の修理を手掛けた Y さんが BFO のバーニアダイアルから持ち主が特定出来たとのこと。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ヤエス FRG-7700

2022-09-10 16:23:58 | 通信機

今日お預かりしたのは久し振りのヤエス FRG-7700 で中波帯の感度が非常に低いとのお話だった。
この種の受信機の修理のご依頼はこちらの ホームページ http://vrc-tezuka/sakura.ne.jp/ にお
願い致します。

先ずこちらで最も電界強度の高いニッポン放送 (1,242KHz) を受信してみた。 確かに指示値は低い。

他の NHK 第一 や TBS も受信してみたが矢張り感度は低かった。

次いでラジオ日経  (6,055KHz)  を聴いてみたがこちらに問題は診られなかった。

最初 中波用 BPF の特性の問題かとも考えたがどうも回路図からはハッキリしないが入力端子の
選択の問題では無いかと想えた。

想像は的中した様で中波帯の受信感度はドラスティックに増加した。取説にはどう記されているのか。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

R-390/URR

2022-09-03 13:42:54 | 通信機

今日お預かりしたのは2年前にもこちらで修理を担当させて頂いた R-390で今回は電源 OFF の状態
で家のブレーカーが落ちて仕舞うとの何とも不思議なお話だった。 この種の受信機の修理のご依頼
はこちらの ホームページ http://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ にお願い致します。

余談だがご依頼主の Y さんがこの機種を購入したのは入局して最初の給料で購入されたとのお話だ
った。 その Y さんは永年勤められた N 放送局をお辞めになり、フリーになられた現在は民放数局
で社会問題の解説を担当されていらして可成りお忙しい様子だった。

9月4日 お話を総合すると過電流に依ってブレーカーが落ちるのでは無く、電源ラインとグランド
間に絶縁の劣化が診られ漏電ブレーカーが機能するのでは無いかと想像した。 電源ラインとグラ
ンドの絶縁を確かめたが上の画像に見られる様 110KΩ程だった。

次いで電源ラインとグランド間の容量を診てみたが略想像した値で特に可笑しい物では無かった。

電源系統が可笑しい様なので先ずは電源部を切り離してみたが変化は無かった。(シリコン・ダイ
オードを使ったブリッジが組み込まれていたがこれはオリジナルの物か?)

こうなると電源ラインと電源トランス間に入っているライン・フィルター FL101 の内部のコンデン
サが怪しいが今日は時間切れとなった。 明日一番で診させて頂こう。

9月5日 朝一で昨日の続きに取り掛かった。 本来4本在るビスの一つが欠落していた。

コネクタを固定している大型のナットが回せず困ったが何とかネジザウルスで外した。

ここまで済ませブログを更新し、メールを御依頼に送ったが直ぐに回答が届き電話を差し上げた。

同じ部品が手に入るなら何の苦労も無いが先ずそれは望めそうもないので何とか溶かしてみること
にした。 最初キッチンのガスレンジを使うかとも考えたがカセット・コンロを使った。

内部はワックス(可成り融点は高い)とバルサ材で隙間が塞がれていた。

略全てを表に出した。 結線は下の様に為されていた。

貫通型のコンデンサの一つの絶縁抵抗が 300KΩ程だった。 他は 3~10MΩ程だった。

絶縁抵抗 3~10MΩの物の容量は約 0.1μFだった。

絶縁抵抗が 200KΩ程だった物の容量は約 0.01μFだった。

9月6日 昨日の続きに取り掛かった。

一応元に戻しシャーシ内に組み込んだ。 ただ奥まった所に端子が在り組み込みも簡単では無い。

S メーターが振り切れていたので CARR METER ADJ を調整した。 しかし周波数は合っていた!

6AJ5 は元々 V201 に使われていた物の gm が最も高かった。

gm の低かった V607 を新品に換えた。

BFO 用ツマミのクランプの部分がテーパーから外れていたのでテーパー部分に移動させた。

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

JRC, NRD-515

2022-08-18 12:10:38 | 通信機

今日お預かりしたのは JRC, NRD-515 で4か月程前にも同一機種を手掛けた。 周波数が変えられ
ない、或いはUP/DOWNスイッチが機能しないとのお話だった。 この種の受信機の修理のご依頼
はこちらの ホームページ https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ にお願い致します。

早速動作を診させて頂いたがお話の通りでは有ったが....

バンド選択 (MHz) ダイアルと表示周波数が一致していない。 それと 954KHzが受信出来ていない。

UP/DOWN のスイッチに接触不良が在るとのお話だったが、実際は接触不良は診られなかった。

前回行った改造を今回も加えてみたが変化は無かった。

これまた前回と同様 VCC が 0.2V程低かったので電源ラインを別途引いた。

残念ながら変化無し。 (PGからの出力無し) その後も細かく信号を診てみたがこちらのオシロ
(帯域幅 20MHzの物)では観測が厳しかったが一応 PG からの出力は出ていた。

8月19日 PG 及び UP/DOWN 信号が入力する回路の動作を診てみた。 TP1 の出力が無かった。

自分ではデジタルのロジック回路は不得意なのでアナログ・デジタル双方に精通したクラブメン
バーの M さんに診て貰うことにした。 しかし IC18 + 19 の発振回路は機能していなかった。

8月24日 M さんの所から戻って来た物の動作を確認した。 NHK 第一 (594KHz) は良好だったが
600KHzで BPF が変わる様なリレーの音がして感度がガタンと低下した)

こちらで最も電界強度の高いニッポン放送 (1,242KHz) での動作は良好だった。

信号に依っては若干ハムが混入する様な感じがした。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Drake, SSR-1

2022-08-05 17:51:00 | 通信機

今日の5台目は Drake, SSR-1で状態は不動、ダイオード2本破損とのお話だった。 電話を頂いた折
にダイオードの破損が如何にして分かったのか聞いたところ膨らんでいたので分かったとのお話だっ
た。 この種の受信機の修理のお問い合わせはこちらの HP https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ にお願
い致します。

何故かツマミが全て外してあった?

ダイオードが膨らむとすると電源回路に使われているプラスチック・パッケージの物に過電流が
流れたことを想像し、添えられたメモにあった D7、D8 を探した。

ダイオードが膨らむ程過電流が流れるとすると電源回路しか思い浮かばなかったので電源周りを
探したが見付からず、結果見付かった D7、D8 は上のガラス封しの物だったがこのダイオードに
は左程電流は流れそうも無いのだが? 交換前はプラスチック・パッケージだとするとご自身で
交換されたのだろう。 回路図を持ち帰って D7、D8 を調べてみようと探したが見付からなかっ
た。 数週間前に同じ機種を修理した際確かに見たのだが?

今年6月末に同じ機種の修理をした際ご依頼主がこのモデルの取説を CD に焼いた物を添えて呉れ
ていたのを思い出し CD を持ち帰った。  プリントアウトしてみたが何時も感ずることだが文字が
殆ど読めない。 ダイオードの番号は左上から順に付されている様だったがだとするとD7、D8
はアンテナ入力の振幅制限用で元々は 1S1588 だった様なので膨らむことは考え難いのだが?
もしこのアンテナ入力の振幅制限用ダイオードが膨らんだとするとアンテナ入力に過大な入力が
加わった(例えば送信電力が誤って加えられた)ことしか考えられ無いが一体何が有ったのか?

8月6日先ずはハーモニック・ゼネレータの動きを診てみた。 良好だった。

次に IF (455KHz) の動作を診てみたがセラミック・フィルター (FL1) の入力では問題は無かったが
その前段 Q9 (2SC710) の電位が可笑しかった。 E-B 間の電位差無し。 フト気が付くと電源トラ
ンスが可成り発熱していた(レアショートか?)

8月7日 昨日は回路図とブロック・ダイアグラムを持ち帰り作戦を練った。 Q9 (2SC710) は想
像通り E-B 間が短絡していた。 このトランジスタを交換したが何故か IFT (L18) が共振しない。

何とも解せないので基板から外し単体で共振周波数を確認した。 上はプローブの入力容量が影響。

プローブを X1 から X10 に切り替え入力容量を減らし再度共振周波数を確認した。何故か問題無し。

共振点に問題は診られなかったので組み込んだ。 各 IFT を再調整し IF は動作良好となった。

こちらで電界強度が最も高いニッポン放送(1,242KHz)受信時。 感度は低い

高周波増幅用 Q5 の各電位を診てみたがコレクタが可成り低い。 それ以上に受信が不安定で
使われている(悪名高き) 2SC710 の問題と想われる。

高周波増幅の Q5 (2SC710) を交換した結果感度は可成り上がった、上はニッポン放送受信時。

次いで第一混合 Q7 (2SC710) を交換した結果不安定な動作は略払拭出来た。 ところが何故か感度が
落ちて仕舞い AGC に問題が在る様だった。 苦肉の策で AGC ラインを 75KΩでグランドに落とした。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Hammarlund, SP 600

2022-07-29 16:35:27 | 通信機

今日の1台目は久し振りの Hammarlund, SP 600 でアチコチに問題が在るとのお話だった。 この
種の機器の修理のご依頼はこちらの HP https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ にお願い致します。

7月31日 先ずは動作を診させて頂いた。 伺った RF Gain にガリは診られなかったが AF Gain 
は確かにガリと残留抵抗が診られた。 Selectivity SW にも若干接触不良が診られたが AGC に
問題は無さそうだった。 しかし感度が高く、音質も可成り良かった。

8月1日 昨日部品屋さんに寄って買ってきたボリューム 2種。

ボリュームの交換に取り掛かった。 なにせ前面パネルを半分浮かせる必要が有り時間を要する。

上は交換前の AF Gain VR、下は交換後の RF Gain VR。

交換を終え組み込んだ。 BFO の周波数が何故か数 KHz ズレていたので補正した。明日
は Selectivity スイッチの接点を診てみよう。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Drake, SSR-1

2022-06-28 11:31:25 | 通信機

今日の2台目は久し振りの Drake, SSR-1で MHzダイアルの同調位置がズレており、また12-30MHz
バンドの感度が低いとのお話だった。 この種の受信機の修理、調整のご依頼はこちらの ホームペー
ジ https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ にお願いします。

7月1日  修理に取り掛かったが電話えの対応等で帰宅時間となって仕舞い今日行った作業の画像
をアップ出来なかった。

動作確認に取り掛かった。上はラジオ日経 (6,055KHz) 、下はニッポン放送 (1,242KHZ) 受信時。

上、下は10MHz標準電波受信時。

上、下は校正用クリスタルの 20MHz受信時。

上はペキン放送、下は 7,195KHz A3 のアマチュア無線受信時。

前面パネルの取り外しに取り掛かった。

上、下は MHz ダイアルの表示を少し上にズラした。 ラジオ日経 (6,055KHz) 受信時。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする