
今日の2台目は初めてとなるTRIO, W-38 (TRIO STEREO PHONIC) でプリアンプが機能せず、一部
のシャフトが折れており、ダイアル糸も両方とも切れているとのお話だった。 この種の機器の修理
のご依頼はこちらの ホームページ https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ にお願い致します。


外したツマミ等を添えて頂いた。


内部には可成りのほこりが残っていた。




BASS 調整用 VR のアルミ製シャフトが折れていたがシャフトにはローレットが切られており同
じ物を手に入れるのは困難で、また修復も略不可能。


左の (TUNING 1) シャフトは在ったがここに使われるフライホイールとシャフト固定の E リング
が欠落していた。下の画像の TUNING 2 は全て揃っていたが、ダイアル・ストリンギングは不明
で少なからず時間を要する。 しかし TUNING 1 を完全にすることは略不可能だがどうするか?

しかし何故可成りの大きさ、重量が有る Tuning 1 のフライホイルが無くなったのか?


お話ではプリアンプが機能しないとのことで念の為ヒーターの点灯を確認した。 今回の機種で
は珍しく終段 6BM8 のカソード電流で点灯させているとのことで気になったので。

動作を診て見た。 左の Tuning 1 の AM は殆ど機能していなかったが、右の Tuning 2 の AM は機
能していた。また FM は音量は少なかったが一応機能した (MPX は内蔵されておらず無論モノラル)
元々は一時期行われていたAM 2局を使ったステレオ放送用の受信機なのでFMステレオとは異なる。

6BM8 の1本のプレートが真っ赤になっていた、多分段間のコンデンサの絶縁不良と想われる。
永年使おうとするならペーパー・コンデンサは全て交換した方が無難だが費用が嵩む。 しか
し考えは人それぞれだが今回の機種に可成りの費用を掛けてレストアするのは如何なものか。
9月23日 先日手に入れたこの機種の回路図は非常に粗い物で殆ど文字が読め無かったが再度
探した結果2箇所から鮮明な物が手に入った。 これで大きく前進出来る。

9月25日 再度取り掛かったが先ずは基本となる真空管の gm、エミッション等を確かめてみた。



上の回路図内の 6AQ8 (x2), 6BA6 の gm が最低値を下回っていた。 特に V2 は 4/41 と酷い。

プリアンプの 12AX7 (x2) も各々片方が最低値を下回っていた。

メインアンプ内の 12AX7 も片方が最低値を下回っており合計 6 本が交換要。

9月26日 段間のペーパー・コンデンサの交換に取り掛かった。



試みに中間周波増幅の V2 (6BA6) を交換してみたがドラスティックに感度が上がった。

ダイアル糸の張り替えに取り掛かった。

ダイアル・ポインターが指針までの距離が異なる 2種類有ることに気付いた。


Tuning 1 のダイアル糸も張り替えた。 後は E リングの到着を待とう。


両ダイアル糸を張り替え、ダイアル面のパイロット・ランプが点灯して無いことに気付いた。

パイロット・ランプを交換した。


9月27日 全体の動作確認を行った。 外部から信号を加え、左右両出力に問題無し。

AM/FM での受信を確認した。 ワイド FM も良好。 (但し周波数表示は大体合っている)

後は E リングと真空管の到着を待ち、交換するだけ。 しかしマジック・アイの動作は良好。

9月28日 昨日帰宅時に郵便受けを確かめたところ ネコポス と云う薄い箱が届いていたが中身
を確認する時間は無かった。 今朝郵便受けに封書が届いていた。 今朝上の真空管と E リングを
受取何とか E リングを嵌め、真空管を交換し、動作確認を済ませた。

オープンな所に嵌めるなら簡単だが奥まったところに嵌めるとなると簡単では無い。

右の物が少し浮いていたので更に締めた。 これまで E リングと呼んでいたが E 型止め輪と呼ぶこ
とを知った。

マルチプレクサを作った。 単に FM の検波出力と電源電圧 12V を加えるだけだが、もしフェー
ズロックが掛からずステレオ表示が点灯しない場合はトリマーを調整する必要が有る。
