
今日港区の O さんからお預かりしたのは Braun, SK 4/1 で昨日の電話では SK 5 と伺っていた。
この種の物の修理、改造のご依頼はこちらの HP https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ にお願い致し
ます。






電圧設定を 110V に変更し通電してみたが通電出来ず再度診た結果ヒューズが外されていた。

ヒューズを加えたがそれでも通電出来ず回路を診たところヒューズホルダーの金属の裏面が可成り
酸化している様だったので半田付けした。

音量調整のツマミ3個が硬く回せなかった。 相当永い年月(20年以上?)放置されていた様だった。

ターンテーブルは回転したが音声出力は無かった。

クリスタル・カートリッジは両面とも針が無くまた既に動作はしなかった。


可成り長い年月放置されていた様で蜘蛛の巣が可成りだった。

一部の部品は足(引き出し線)が切られていた。 通電した結果凄いハムだった。




シャーシ内部を探したが何処にも電源回路の電解コンデンサ(50+50μF) が見当たらない。これま
で多くの物を手掛けて来たが電源回路のブロック型電解コンデンサが外されていたのは初めて。


5月24日 今朝部品屋さんに寄り電解コンデンサ等を購入した。 早速それらを組み込み動作させ
てみたが若干ハムは出たがラジオ部分は全く動作していなかった。

永年放置されていた様だったので全ての真空管のピンを先ず磨き、ソケット部分にも手を加えた。
結果徐々にラジオ部分も動作し始め先ず FM 次いで AM も機能し始めた。

一か所コンデンサの脚が切られていた物が気になった。 ここを繋ぐと音量が可也減少し、離すと
音量が大きく増加した。

回路図中の 50nF がこのコンデンサで抵抗値を実測したところ約 280Ωだった。 代わりに 0.022μF
が付けられていた。 音量は増したが依然リップル(ハム)が気になった。


ダイアル面が可成り汚れていたので拭いたがそれ以上は無理だった。 FM の日本バンドえの改造
に取り掛かったが今日は時間切れとなった。

5月25日 FM の微調整を行い可成り感度は上がった。カバレッジは無理をせず下端を79MHz程に
したので上端はワイドFMをカバーしている。ただ電源のハムが気になり先ずは出力管を交換して
みたが変化は無かった。次いで整流に使っているセレンブリッジをシリコンに換えてみた。 これ
らの整流後の電圧はセレンで203V、シリコンで231Vだったのでマニュアル通りと云えるのだが?

それでも変化は無く最早これまでかとシャーシを組み込んだが、一点少し前に見付けた元々のブロ
ック型電解コンデンサが気になり駄目元で配線を切った結果ハムはぴたりと止まった! 疲れたが
スッキリした。 可也回り道をして仕舞ったが明日はターンテーブルに取り掛かろう。

5月26日 カートリッジの交換に取り掛かった。

ところが困ったことにトーンアームが下がらない。 初めての経験だがトーンアームの支点部分に
問題が在りそうでピンを少し移動させ、且つ潤滑油を少し差し何とか動く様になった。

実際にレコ-ドを掛け動作を確認したが時に歪が増し、切り替えスイッチを何度か押した。


最後に簡易アンテナと外部入力コードを作り終わりとした。

底面のハードボードの固定には 6角のボルトが使われていたがこれではハードボードに開けられた
丸穴を痛めてしまうので+ネジに換えた。