”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

ライフを頼りに・・・

2015-10-26 11:35:54 | 果物

りんごのコーナーで、こんなポップを見ました。

 

  

達筆すぎて?「ライフ」はかろうじて読めるのですが、

その前の漢字がよくわかりません。^_^;

  

紅玉くらいのかわいいサイズ。

でも、果皮の色は紅玉に比べると、まばらな縞状の色づいています。

 

  

ポップには「かたくて甘い」と特徴が書かれていますが、

このお店の他の品種のりんごも、

同じことが書かれていますので・・・^_^;

これはもう、「ライフ」を手掛かりに探すしかありません。

  

 

幸いなことに、すぐに見つかりました。

正解は、未希ライフでした。

「変わった名前・・・」と思いましたが、

何でもNHKの大河ドラマ「いのち」(1986年放送)に由来するそう。

三田佳子さん演じる主人公の名前が「未希」で、

「未希」と「いのち=ライフ」を繋げてこの名前が付きました。

「りんごの未来に希望を」という願いが込められているそうです。

  

 

  

色々調べてみると、未希ライフの平均的な大きさは、

240g~280gとなっていますが、

私が買ったものは、150g~180gでした。

  

甘味は強いのですが、酸味もしっかり感じられます。

一口目は、確かに硬いと感じますが、

食感はパキッとした感じではなく、シャリッとしています。

 

表面にも光沢があり、触るとべとつく感じがあります。

食感ともどもジョナゴールドに似ている印象を持ちました。

  

この表面のベタベタは、りんごが自分の身を守るために出している

天然のワックス質であり、この物質に害はありません。

このベタベタの分泌量は、りんごの品種によって異なるのですが、

未希ライフの親である「千秋」も「つがる」も、

ともに分泌量の多い品種ですから、

親の特徴をしっかりと受け継いでいるのですね。

 

  

それにしても1992年に品種登録されたりんごに

今年初めて出逢うなんて、

まだまだ知らないりんごがたくさんありそう!!

 

願いどおり、りんごの未来に希望はありますね。(*^_^*)

 

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ねこあし昆布のふりかけ

2015-10-25 09:18:14 | だし

ねこあし昆布、かわいい名前ですよね。

前から気になっていたのですが、

なかなか実物にお目にかかれません。

 

  

こちらが、そのねこあし昆布

       【画像お借りしました】

  

ねこあし昆布は、北海道の東でわずかに採れる貴重な昆布。

普通の昆布は胞子で増えますが、

ねこあし昆布は枝分けして増えるため、増える量が少なく、

年間収穫量も少なくなっています。

普通の昆布に比べて、10倍の粘り気があると言われています。

  

なぜ「ねこあし」と呼ぶのかというと、

根の部分が猫の足に似ているから・・・。

写真を見ても、先っぽのくるんとなったところが、

愛嬌がありますよね。

  

 

で、いまだに実物を見たことはないのですが、

ふりかけを見つけましたよ!!

 

  

ねこあし昆布が83%も含まれ、

オホーツクの塩でまろやかな塩味が付けられています。

  

 

ご飯にかけていただきました。

 

  

噛んでいると、ねこあし昆布の粘りがじんわりと出てきます。

塩加減もちょうどいい!!

 

  

ご飯にかける以外にも、野菜を和えたり、

パスタの味付けに使ったり、湯豆腐にのせてもおいしそう。

猫の手ではなく、猫の足を借りて、お料理を楽しみますね。(^^♪

 

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酒井農園 さかいさんちのトマトで

2015-10-24 10:18:57 | 野菜

御前崎市にあるトマト農家、酒井農園

そんなさかいさんちの元気な秋冬トマト。

 

  

品種は桃太郎ヨーク。

今年は10月1日に初収穫。

これから、1日の気温差が大きくなるに連れ、

さらにうまみがギュッと詰まったトマトに変わっていきます。

  

「まだ、あっさりした味なの。」

と酒井さんはおっしゃいますが、

さっぱりとした甘味は、生食でも加熱調理でも

おいしくいただくことができました。

  

では、私がどんなふうに食べたのか、

ご紹介させていただきますね。(^^♪

  

生で付け合せやトッピング

●豚しゃぶと一緒に

  

 

●ムカゴと丸麦のサラダの付け合わせに

 

 

●ほうとうのトッピングに

  

  

 

加熱調理に

●肉巻き2種(フライとソテー)

 

肉巻きフライの中身は、こんな感じです。

  

  

●チリコンカン

 

いつもは、トマトの水煮缶を使っていましたが、

こちらの方が甘味がある上に、

さっぱりといただけました。 (*^_^*)

 

  

●トマトのクリームスープ

 

このアレンジで、うどんつゆとしても使いました。

  

  

 

ちょっと変わったところでは、

さかいさんちのトマトをメインにベジブロスをとり、

それを使ったしゃぶしゃぶをいただきました。

  

 

酒井さん、ごちそうさまでした。

御前崎の強い風にも負けずにすくすく育ったトマト君たちが

これからどんな表情を見せてくれるのか、

今度は御前崎まで会いに行きます。(^o^)丿

 

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10月の分とく山のお料理

2015-10-23 10:56:43 | だし

昨日の記事の続きになります。

 

分とく山のこんな素晴らしいお料理をいただきながら、

だしの濃さと食材とのバランスについて学びました。

  

●百合根豆腐

  

片栗粉でとろみを付けたあんが、うまく絡んで

百合根豆腐の味がより深く感じられます。

 

 

●出汁巻玉子

 

卵を焼き、それを巻いていく「技」も見せていただきました。

  

 

●牡蠣清海汁

 

フードプロセッサーにかけた牡蠣と生海苔がひとつになって、

磯の香りを存分に味わうことができました。

お椀のふたの裏に描かれた紅葉の絵に、秋を感じます。

 

 

●サーモン松前造り

 

サーモンに野菜を巻いて、薬味たれをつけて食べると、

口の中でちょうど良い塩加減になるのです。

サーモンの下に敷かれた昆布は、真昆布。

  

  

●秋刀魚彩り煮

 

秋刀魚を霜降りするというひと手間が加わることで、

とてもすっきりしたお味に!!

  

  

●鴨の酢煮

 

鴨も焼いてから、湯通しするという手間がかかっています。

  

  

●きのこご飯

 

こちらは、昨日の記事をお読みくださいね。(^^)

  

  

●醤油団子

 

上新粉と白玉粉で作ったお団子は、もっちり!!

  

 

野崎さんがおっしゃった「脂肪に頼らない日本の食」というお言葉、

とても強く心に残りました。

脂肪を含んだ食べ物は、確かに舌触りがなめらかで、

贅沢な味わいがあり、食べるとわくわくしてきます。

でも、そんな脂肪に頼らなくても成立し、

人を感動させることができる日本の食。

その味がわかるような健康な舌でい続けたいと思います。


  

※9月の分とく山のお料理はこちらをご覧ください。


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なぜ炊き込みご飯にはお吸い物なのか

2015-10-22 09:33:58 | だし

だしソムリエ協会 「だしと料理専門コース」

日本料理の第2回に参加してまいりました。

講師は、分とく山本店 総料理長の野崎洋光さん。

 

  

 

前回は、昆布、かつお節、煮干しなど

基本となるだしのとり方を教えていただきました。

今回は、その応用。

使う食材や調味料とだしのバランスを教えていただきました。

  

 

その中で一番印象的だったのは、

このきのこご飯が出された時のこと。

 

  

 

お吸い物とお漬物と一緒に、ひとつのお盆にのっていました。

 

  

  

「なぜ、炊き込みご飯にはお味噌汁ではなく、

 お吸い物が付くのか?

 なぜだと思いますか?」

と、野崎さんから問いかけがありました。

  

長年、当たり前だと思っていた組み合わせ。

改めて、その理由を伺ってみると・・・。

 

  

●一汁三菜の「汁」は、味噌汁だった!!

一汁三菜という言葉があります。

この「汁」とは、汁物全般ではなく

本来は「味噌汁」を指す言葉です。

 

つまり、一汁三菜は、白いご飯を食べる時の組み合わせ。

炊き込みご飯には、もうすでにうまみが入っています。

ですから、だしに醤油と塩で味付けしたお吸い物で

さっぱりといただきます。

そして、塩気が足りない分は、漬物で補うことにより、

口の中で調和がとれた味となります。

 

これが、炊き込みご飯にお味噌汁を合わせますと、

余分なうまみ、塩分が加わってしまい、

口の中でバランスがとれなくなります。

うまみは濃ければ良いというものではありません。

 

  

●口中調味は素晴らしい食文化

日本人の特徴的な食べ方に、口中調味というものがあります。

淡白な白いご飯を咀嚼しながら、

他のおかずを食べる。

白いご飯を、おかずで味付けすることにより、

口の中で味わいが完成します。

このお盆の上の3品で、食べ方まで含めた

和食文化の奥深さを実感しました。

 

  

その他のお料理は、また次回ご紹介させていただきますね。

 

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