”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

大根畑でつかまえて!?

2011-11-25 09:45:31 | ブログ

今週初め、こんな会話がよく聞かれました。

「19日、大雨だったからさあ、

 20日の朝、畑で大根抜いてたら、怒られちゃったよ~!!」

 

11月20日はえびす講。

私が暮らす地域では、旧家に嫁いだ女性は

季節ごとの行事を実にきちんとなさいます。

20日のえびす講では、神様に葉付きの大根と鯛を

お供えするそうです。

 

ところが、その大根は前日までに準備するものであり、

「20日当日は畑に入ってはいけない。」

という言い伝えがあるらしいのです。

 

「でも、なんで入っちゃいけないのかね~?」

その決まりごとに従ってきた人たちにも

理由はわからないようす・・・。

「ウメさん、あんた調べなよ。

 パソコンでちょちょいと・・・!」

と言われて調べてみても、

全くわかりませんでした。 ^^;

 

そこで、近所のお年寄りや神主さんの奥様に

聞きとり調査をした結果・・・。

 

昔は食生活も貧しく、

季節ごとの行事の時しか御馳走は食べられなかった。

だから、御馳走の準備には早めに取り掛かって

丁寧にお料理を作りなさい。

えびす講当日になって、

慌てて畑に大根を抜きにいくようなことは

してはいけませんよ。

 

Img_2542

つまり、女性としてのたしなみを説いた言い伝え・・・

ということなのでしょう。

 

ですから、11月20日に大根畑に入ったからといって、

バチが当たるとか

逮捕されるということはありませぬ。 (^^)v

 

しかし、

「あっ、明日の朝のパン買い忘れた!」

「サランラップが終わっちゃったよ~!!」

と言って真夜中にコンビニに走る私は、

大根畑にズカズカと入り込んでいるようなものだと

深く反省したのでありました。

 

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ムカゴと根菜のコロコロカレー

2011-11-24 09:48:24 | 野菜

キャットガーデンさんから、ムカゴをたくさんいただきました。 (^^)

Img_2536

ムカゴとは、自然薯や山芋が子孫を効率的に残すために、

葉の付け根に作る球芽(小さなおいも)のことです。

 

炊き込みご飯でいただくことが多いのですが、

今回は根菜と一緒にカレーにしてみました。

Img_2541

 

【材料】4~5人分

 ムカゴ  150g、  ごぼう  1本、  大根  10cm

 にんじん  5cm、  玉ねぎ  1個、  生姜  1片

 豚肉(小間切れ)  50g、  鷹の爪  1本、  

 サラダ油  大さじ1 

 市販のカレールー  2かけ、  濃い目の鰹だし  3カップ 

 味噌、醤油  各大さじ1、  塩  適宜

 

【作り方】

 ①玉ねぎは薄切り、生姜はみじん切り、

  鷹の爪は種を取って、半分の長さに切る。

 ②ごぼうは5mm幅の輪切りにし、大根、にんじんは1㎝角の角切り。

  ムカゴは大きいものは食べやすい大きさに切る。

 ③サラダ油を熱し、①を炒める。

  玉ねぎが茶色く、しんなりしてきたら②と豚肉を

  加えて炒め合わせる。

 ④だし汁を注ぎ、材料が軟らかくなるまで煮る。

 ⑤一度火を止め、カレールーを加える。

 ⑥再び火をつけて、ルーが溶けるまで煮込み、

  味噌、醤油、塩で調味する。

 

押し麦入りのご飯にかけていただきました。

ほっくり煮えたムカゴと根菜がやさしい味を

作り出してくれます。

カレーを作っているのに、

途中までは豚汁の匂いがしているのも

なかなかおもしろいものです。

 

キャットガーデンさん、ごちそうさまでした。 (^^)

 

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16日間 わさびの時間

2011-11-23 13:05:48 | 野菜

わさびの視察研修の日から、今日で16日が過ぎました。

しかし、この間、

私の頭はわさびでいっぱい・・・。

魂は、まだ中伊豆のわさび田を

ウロウロしているような状態でした。

Img_2416

 

わさび田を見るのも、

栽培されているわさびを見るのも、初めての経験でした。

視察はしたものの、それはただ

1枚の絵のように風景が頭に中に納まっているだけで、

わさびの栽培そのものに関しては、

何もわかっていなかった・・・。

 

「わさびは苗を植えてから、1年~1年半かけて育てられます。」

「この分けつ茎を取って、苗にし、株分けすることができます。」

 

確かにそう説明を受けました。

しかし、私は

「きっとJAの育苗センターが苗を毎年用意して、

 それを植えているんだろうなぁ・・・。

 でも、1年~1年半かけて育てるってすごいことだ!」

と、勝手に解釈し、

勝手に感動していました。

 

ところが、ところが、

わさびは、苗作りまでにも1年という時間が必要だったのです。

中伊豆のわさびは、実生法という

種子を取って苗を育てる方法で栽培されています。

 

●わさびの栽培スケジュール

 わさびの花が咲くのは、1年に1回。

 3月~4月にかけて・・・です。

 しかし、種を取るのは、種が完全に乾燥してからです。

 つまり花の開花盛期後、50日~60日経った、

 5月下旬から6月上旬が種の採種には最適なのです。

 

 そして、なんと!

 その種は蒔いてもすぐに発芽しないので、

 一定の期間(90日ほど)冷蔵庫で保管しなければなりません。

 

 ということは、

 秋になってようやく種が蒔けるのです。

 この苗を半年間育苗し、やっとわさび田に植えることができます。

 

 つまり、

 花が落ちて種ができた1年後の春に、

 ようやくわさび田に植えることができ、

 そこから1年~1年半かけて根茎を育て上げるのです。

 

この事実にたどり着くのに、私は16日間かかりました。

わさびの育ちに比べれば、短すぎる時間・・・。

でも、視察研修後、

ずっとわさび田から抜け出せなかった私が

ようやく帰還できた・・・今はそんな気持ちです。

 

観光旅行に行ったわけではない。

視察研修に行ったのだから、

これくらいは“悩みや苦しみ”とは言いませんが・・・。

 

ものわかりの悪い私に、丁寧に説明して下さった

静岡県農林技術研究所 わさび科様

何度も伊豆の研究所との橋渡しをして下さった

静岡県農林技術研究所様、

本当にありがとうございました。

 

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G&S商品企画発表会に参加しました

2011-11-22 19:01:31 | “農”

静岡県農業法人協会様主催の

「弟4回G&S商品企画発表会」が

静岡市のツインメッセで開催され、野菜ソムリエ9名が参加しました。

 

G&Sとは

 G・・・Grower(生産者)

 S・・・Shopper(消費者)

     Shipper(流通・加工等農産物仕入業者)

農畜産物販売のためにこの3者が連携することを意味しています。

 

弟1部では、こだわりのある農畜産物を生産する

農業法人6社からの商品提案が行われました。

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ただ農産物を作るだけが生産者ではない、

自分が作った農産物をPRするところまでが

今の生産者の在り方なのですね。

 

弟2部は、試食交流会。

試食・試飲を中心に、21社の農業法人様が

ブースで自社製品をPRするとともに、即売会が開かれました。

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        【会場の賑やかな雰囲気】

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         【アメーラトマトのブース】

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 【有東木のわさVじぇら、わさび漬けのアイスクリームです】

 

農畜産物の素晴らしさだけでなく、

こだわりの栽培法、

環境に配慮された農業など

その農畜産物に秘められた生産者様の思いまで

感じ取ることができました。

 

今日与えていただいた、

まさに「生産者の顔が見える」この場を

今後の活動に活かしていかなければ・・・。

そんな決意をしながら、

抽選会で当たってしまった5kgの米袋を担いで

JRの階段をヨタヨタと上ったのでありました。

 

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高血圧予防???

2011-11-21 10:07:39 | お勉強

昨夜は、地元食推協の勉強会があり、

高血圧について勉強し、

いただいたレシピに従って、調理実習を行いました。

 

で、作ったお料理はこちら。

Img_2517

 ・手羽のオイスターナッツ炒め

 ・海老芋の中華風あんかけ

 ・色々野菜のゆず胡椒マリネ

 ・チーズ生クリーム大福

 

すべての料理に油が使われています。

調味料としての「塩」は使われていませんが、

塩分を多く含んだ調味料や食品が多く、

砂糖や茹であずきなど糖分も多い。

これでは、高血圧予防どころか、メタボの危険も・・・。

 

そこで、みんなで相談して調理法を変えました。

 ・野菜は炒めずに茹でる。

 ・鶏手羽先は、油を使わずに素材の持つ油分で調理。

 ・オイスターソース、チーズ、醤油の量を控える。

 ・砂糖を使わない。

また、材料を揃えてくれたお当番さんも気を使って

生クリームは低脂肪のものを買ってきてくれました。

 

みんなで意見を出し合って、カロリーダウンに成功!

参加者全員、黙々と作業をするタイプだったので

静かな環境で学ぶことができ、大満足の勉強会でした。

コメント (2)
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