今週初め、こんな会話がよく聞かれました。
「19日、大雨だったからさあ、
20日の朝、畑で大根抜いてたら、怒られちゃったよ~!!」
11月20日はえびす講。
私が暮らす地域では、旧家に嫁いだ女性は
季節ごとの行事を実にきちんとなさいます。
20日のえびす講では、神様に葉付きの大根と鯛を
お供えするそうです。
ところが、その大根は前日までに準備するものであり、
「20日当日は畑に入ってはいけない。」
という言い伝えがあるらしいのです。
「でも、なんで入っちゃいけないのかね~?」
その決まりごとに従ってきた人たちにも
理由はわからないようす・・・。
「ウメさん、あんた調べなよ。
パソコンでちょちょいと・・・!」
と言われて調べてみても、
全くわかりませんでした。 ^^;
そこで、近所のお年寄りや神主さんの奥様に
聞きとり調査をした結果・・・。
昔は食生活も貧しく、
季節ごとの行事の時しか御馳走は食べられなかった。
だから、御馳走の準備には早めに取り掛かって
丁寧にお料理を作りなさい。
えびす講当日になって、
慌てて畑に大根を抜きにいくようなことは
してはいけませんよ。
つまり、女性としてのたしなみを説いた言い伝え・・・
ということなのでしょう。
ですから、11月20日に大根畑に入ったからといって、
バチが当たるとか
逮捕されるということはありませぬ。 (^^)v
しかし、
「あっ、明日の朝のパン買い忘れた!」
「サランラップが終わっちゃったよ~!!」
と言って真夜中にコンビニに走る私は、
大根畑にズカズカと入り込んでいるようなものだと
深く反省したのでありました。