静岡県は、冬レタスの指定産地になっているので、
冬の間は、地元産のレタスをいただき、
4月以降は、他産地のものをいただいています。
今月はじめに、生のレタスを食べてみたら、
冬場の物よりも
レタス特有の香りと苦みを感じました。
これはキク科の特徴であり、
決して不快に感じたわけではありません。
むしろ、ゴーヤ大好きな私にとっては、
苦味は心地よいものでした。
さらに、このレタスを干して、
ポトフにしてみたところ、
香りはより一層強まりました。
(同じキク科のごぼうを
一緒に煮込んだせいもあるかもしれませんが・・・)
冬レタスがマイルドだったのに対し、
春レタスにレタスらしい個性が出ているのは、
気温のせいではないか?
春の方が気温が高い分、成長も早く、トウ立ちしやすい。
だから、苦味成分が作られやすいのでは・・・?
と私は想像したのですが、確信がありません。
そこで、地元の生産者さん、他産地のJA営農指導課、
農林事務所などにお尋ねしてみました。
その結果、皆さん、私の仮説には
「う~ん。まあ、そういうことも考えられなくはないのですが・・・」
と真っ先におっしゃいます。 (?_?)
つまり、レタスの香りと苦みの差は
①品種が違う。
レタス産地では、同じ季節内で栽培されるものでも
数品種を時期をずらして植えている。
ましてや、冬レタスと春レタスでは品種は全く違う。
②肥料や養分、水分の違い
③春レタスの方が成長も早く、日光を浴びる量も多いので
香りの強いものができやすいのかもしれない。
また、「春レタスは収量と形状と作りやすさを重視しているので,
味は二の次になっているかもしれない。」
という、大変正直なお答えをして下さった産地もありました。
結局、さんざん調べ回ったあげく、
野菜の味を作り出す要因は様々で、
野菜には個体差があるという
いつもと同じ結論にたどり着きました。
しかし、気象条件、品種、肥料、養分、水分など
様々な要因が絡み合う中で、
工業製品でもないのに、
常に高品質のものを作り続けるということが、
どれほど大変なことか・・・。
改めて、産地の農家さんのご努力に
感謝と尊敬の念を抱くようになりました。
そして、考えるきっかけを与えてくれた
干し野菜にも感謝の気持ちでいっぱいです。 (^^)v
干しレタスのポトフ、おいしそうですね。
私はつい、干すのが待ちきれなくて、野菜は生で食べてしまうのですが・・・(^_^;)
いつもお空と相談しながら干しています。
干すだけでおいしさがアップするので
料理の腕が上がったような気になるのは
いいことなのか悪いことなのか・・・?^^;
コメント、ありがとうございます。